【コード・ブルー】青空日和1

48 ページ50

〜小児科〜

緋山「すいません、橘先生いらしてないですか？」

看護師「え、いたんですけど」

緋山「水遊びですか〜楽しそうですね」

看護師「うふふ、今日は暑いから」

橘「お〜いみんな！
　 水鉄砲持ってきたぞ！
　 お、優輔もやるか？」

優輔「うん！」

橘「的もあるぞ〜」

優輔「結構とぶね！
　 あ！虹出るかな？」

三井「どうかな？やってみよ」

優輔「うん！」

三井「頑張れ、頑張れ」

優輔「うーーん、あ！」

橘「うお！やったな優輔〜」

優輔「・・・僕は大丈夫だから」

橘「え？」

優輔「凄く楽しい、だから心配しないで」

三井「・・・」

橘「・・・あ！緋山！どうしたんだ？」

緋山「すいません・・・」

優輔「いいよ、仕事してきて」

橘「うん、ごめんな」

〜ヘリポート〜

藤川「あの、ちょっと
　 ちょっと、時間いいかな？」

冴島「なに？」

藤川「見ちゃって、検査表
　 何で言ってくれないんだよ〜
　 俺の問題でもあるだろ〜」

冴島「まだ産むか決めてないから」

藤川「え・・・
　 そう・・・そっか」

冴島「え、違う！そうじゃないの」

藤川「え？」

冴島「今は仕事が楽しいの
　 やっと一通り仕事が出来るようになって
　 部下もできた、信頼してくれる上司もいる
　 今が一番やりがいを感じてるの」

藤川「そうだよな」

冴島「考えたい」

藤川「うん」

冴島「ごめん」

藤川「ん？」

冴島「だから今は誰にも言わないで」

藤川「うん、あ」

冴島「言ったの？」

藤川「え、いや、言ってない」

冴島「はぁ・・・チッ」

藤川「うわぁぁぁぁ」

〜エレベーター〜

冴島「何ですか」

白石「え？」

冴島「聞いたんですよね、藤川先生から」

白石「どうするか決めてるの？
　 どうするにしても、早めにヘリは降りた方が
　 良いと思う、現場は危ないし体にも負担がかかるから」

冴島「そうですよね
　 一人しかいないフライトナースが現場で
　 倒れたら仕事にならないし、患者の命を危険に
　 さらしますよね」

白石「いや、そうじゃなくて、私は」

冴島「友達として言ってくれてるんですか？
　 それとも、現場責任者として？」

白石「もちろん、友達として」

冴島「だったら
　 何も言わないでください」

白石「もう！なんでみんなこうなるの！」

緋山「バカ
　 あんな怖かったっけ？」

白石「あんなだったよ」

この小説の続きへ→←47

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す