【コード・ブルー】青空快晴6

248話 ページ3

〜緋山＆緒方〜

緒方「どうした？
　 いい話の後なのに沈んだ顔して
　 何かあった？」

緋山「名取がさ」

緒方「名取先生？」

緋山「うん、名取がね・・・
　 ごめん、何でもない
　 いいの、いいの、気にしないで
　 それよりさ、こんなの有りかな？
　 転院先のリハビリ病院」

緒方「！」

緋山「どうせなら、青南周産期医療センターに
　 近い方がいいなって
　 2つあったの」

緒方「どっちにも行けないな」

緋山「そうだよね、まだちゃんと付き合ってもないのに
　 重すぎだわ。ごめん、先走った」

緒方「そうじゃないよ
　 俺、この1週間すげぇ楽しかった
　 緋山先生と飯食ったり、色々話したり
　 この体になってから一番ハッピーな1週間だったよ」

緋山「何？急に」

緒方「先の事も考えられるようになったし
　 でもさ、そしたら、近い将来同じ事になるなって
　 ふと思ったんだよね」

緋山「同じ事って？」

緒方「俺は、バカな怪我をして、店を大きくするっていう
　 かみさんの夢を奪った。好きな女の夢を
　 2度も奪いたくない。障害がある俺と一緒にいたら
　 夢を追うどころじゃなくなる」

緋山「何かっこつけてんの？
　 それとも不幸自慢？だとしたら寒すぎるんだけど」

緒方「またそんな言い方して
　 そんな風に思ってないの分かってる
　 緋山先生は根っからの医者だろ？
　 24時間患者の事を考えてる自分が好きだろ？」

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