【コード・ブルー】青空快晴6

264話 ページ19

D地点

盛岡「ダメです！
　 重すぎて動きません！」

名前「はぁ・・・はぁ・・・」

盛岡「名前先生？どうかしましたか？」

名前said

意識もしっかりしているし
出血もまだそれ程ではない
でも、このままだと危険だという事は
一番分かっている

鉄は抜かないでそのままにして
少しでも止血の役割をしてくれている事を
願っていた

でも、2人には言わなかった


いや


言えなかった

盛岡さんは、新人の看護師
アヤちゃんはまだ高校生で
2人とも初めての事に
驚き、動揺している

ここで、私が負傷していることが分かれば
2人ともパニックを起こしてしまうかもしれない

とりあえず、2人には黙ったまま
1人で耐える

幸い、自分が背負ってきた救急バッグが
近くにあり、左手で鉄をおさえながら
右手で簡単な応急処置をした

白いタオルやガーゼがゆっくりと
だんだん赤く染まっていく

大丈夫、これくらい耐えられる

大丈夫・・・

名前「何でもないです！
　 盛岡さん、無線、持ってますか？」

盛岡「あ、はい！」

名前「その無線で翔北の白石先生に
　 連絡してください」

盛岡「・・・ダメです！
　 崩落で壊れちゃったみたいです！」

名前「そんな・・・」

アヤ「あ、ねぇ、お母さんは！？
　 無事だよね！？」

名前「大丈夫・・・
　 アヤちゃんのお母さんは、搬送されて
　 結構時間が経つし、今はもう近くの病院で
　 治療を受けてると思うよ」

アヤ「よかった・・・」

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