【コード・ブルー】青空快晴6

273話 ページ28

Ｃ地点

救急隊員「こちらです！
　 足元気を付けてください！」

冴島「どこ・・・どこにいるの」

藤川「はるか・・・」

冴島said

信じられない

いや

信じたくない


愛する人が


大きい岩に挟まれているなんて


誰か


夢だと言ってください

〜蒔田中央駅〜

新海「硬膜のテンションなくなった
　 これならチャンスあるかも」

白石「松原先生
　 ここ任せていいですか？
　 うちの病院の医師が崩落で生き埋めに」

藍沢「お前が行くつもりか」

白石「だって
　 藤川先生がひどい事になってるんだよ？
　 これは指揮を執った私のせい！
　 医師が現場で怪我するなんてあっちゃいけない！
　 冴島さんにも約束したの
　 藤川先生と名前は大丈夫だって
　 私は、藤川先生を死なせるわけにはいかない」

ガシッ

白石「離してよ！
　 私が行かないとダメなの！！
　 名前とも連絡が付かないんだよ？
　 もし、名前も怪我してたら藍沢先生が
　 行った方がいい・・・
　 だから、私が・・・」



藍沢「そうだ、医者が2次災害に遭うなんて
　 あっちゃいけない。だからお前はここに残れ
　 これ以上被害を出さないために情報を集約し
　 医療スタッフ・消防・警察に指示を出せ
　 この混乱だ、誰にでも出来る事じゃない
　 お前だから信じて任せられるんだ
　 指示を出すという形で俺たちを守ってくれ」

白石「・・・」

藍沢「俺が行く」

白石「名前は・・・」

藍沢「あいつならきっと大丈夫
　 看護師も一緒なんだろ？
　 2人で必ず生きて戻って来る
　 もし、怪我をしていたとしても
　 俺が必ず助ける
　 藤川も俺に任せてくれ」

白石said

彼は、そう言って
救急バッグを背負い
走って行った

いつもと変わらない表情で
走って行った

私は、ここで出来る事をやろう

みんなを守ろう

これ以上被害が出ない事を願いながら

名前が無事だと願いながら

再びトランシーバーを握る

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