愛の行方 【JW赤×緑】

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今日も今日とて定時終業。最高な時間。

神ちゃんと帰ろうと思ってLINEを送るもなかなか既読にならない事に疑問を覚えながらも少しデスクでぼーっとする。


さて、これからどうしようか。


何度も考えた疑問をまた頭に浮かべてしまう。

どうしようこうしようもなんも無いのだが。
なんてったって俺は恋愛偏差値0

今まで神ちゃんしか眼中に無かったため恋人なんかできた試しが無かったのだ。

学生時代は持ち前のコミュニケーション能力と運動神経で何回かそう言った類の告白はされてきた。

顔を真っ赤にさせ手を震わせながら精一杯想いを伝えてくれる人。「断るわけないでしょ」と自信満々な人。無表情で何を考えているのか分からない人。失礼ながら下の名前も思い出せないような人まで様々。

思い切って伝えてくれた言葉は全て丁重にゴミ箱に捨ててきた。

俺の前で泣いたり仲間内でありえないと愚痴を溢される事もあったが好きでもないのに付き合って余計傷つけるよりは良いだろう。

それに、神ちゃんとの時間を少しでも裂きたくなかったし神ちゃんに変な誤解を与えることが嫌だった。

「神ちゃんへの恋心は墓場まで持っていく」と言っておきながら虎視眈々とチャンスを狙って欠片も諦めていなかったのだと、今になってようやく気づいた。

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