愛の行方 【JW赤×緑】

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「つっかれたあ！」


一人暮らし用のソファにだらしなく体重をかけ、だらける。

あの後、俺の告白を神ちゃんは「ありがとう」と笑っていたが目の奥にある哀愁が欠片も隠せていなかった。

下手したら今の神ちゃんにとってはトラウマみたいなものなのかもしれない。
恋愛とか、好きとかそうゆう類のもの。


さてさて。ああは言ったもののどうしようか。

なんとなく流されてしまったからたぶん神ちゃんには届いてないし本気にされてない。

いや、たぶんしたくないのだろう。

期待したくないってやつだ。
もうこれ以上傷つきたくない。裏切られたくない。

そんな想いから来る拒絶。

まさかそれが俺に向けられるなんて、と少しへこんだがそんな暇は無いわけで。

言ってしまえばこれはチャンス。

押して押して程よく引く。

これが1番良いだろう。でも今の神ちゃん的に引く場所を間違えたら余計傷つけてしまう。


なるほど、チャンスはチャンスだが中々に難しい場面に俺は立っているらしい。


言ってしまった言葉は撤回出来ないしするつもりもない。

何年片想いして来たと思ってんねん。

そんくらいじゃ折れてやらん。
神ちゃんが「彼氏できた！」と報告して来た時の辛さに比べたら幸せなもん。

今日は木曜日で明日は華金。
とりあえず軽く神ちゃんにLINEをして風呂場へ向かった。

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