愛の行方 【JW赤×緑】

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別にそんな久しぶりでも無いのに神ちゃんの自宅に酷く緊張している。

なんでなのかとか全然分からないけれど息が上がる。

神ちゃんが自宅に誘ってくれた理由も全く検討がつかないまんま。
それが尚更怖い。

でも車の中で見せてくれたあの表情と、聞かせてくれたあの声は嫌悪が感じられない

むしろ、信じられないほど甘かった。


緑「はいどーぞ」
「ありがと」


考え込んでいた間に入れてくれたコーヒー。
俺のはブラックで、神ちゃんのは多分ミルクとお砂糖がいっぱい入ってるんだろう。少し薄い色になっていた。

そんなとこでも少しかっこつけれている気がして悪くない。
案外俺もチョロいのかも。

「よいしょ、」と言いながら俺の隣に腰掛けた。
その距離がいつもより近く感じられて緊張する。


「あのさ、「しげ」
…？」


何となく緊張してしまって、それをどうにかほぐそうと発した声は神ちゃんによって遮られてしまう。

ちらっと神ちゃんを見れば


「っ、」


信じられないほど美しい琥珀の瞳が俺を見つめていた。

それに、俺よりも薄い桃色の唇が微かに震えているような気がした


緑「考えた。しげのこと。」
「そ…れは、あの、告白したこと、？」
緑「うん」


わかってはいたけれど。
この話がされる気がするって分かっていたつもりだったけど心の準備が出来ていなかった。

指先が震える。

頭が痛い。

耳を塞いでしまいたい。


こんな事になるなら好きだなんて言わなきゃ良かった、と思うけれど


緑「俺な」


先程の神ちゃんからの甘い声に期待してしまっている自分がいた。

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