愛の行方 【JW赤×緑】

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愛してくれていた？どこが？

愛していたのであれば浮気なんて早々しないだろう。
それにそんなわっかりやすい嘘までついて。

自分から女と花火大会行くからお前はいないよな。と言っているようなもん。

普段は冷静で頭がいい神ちゃんがこうしてたまに見せるあほっぽさが可愛くて可愛くて。


それと同時に、俺にすればいいのにって思いが俺を蝕んで口から溢れそうになる。


「神ちゃんはどこが愛されてたって思うん？」
緑「え…デート代とか出してくれてたし、よく迎え来てくれてたし、好きっていっぱい言ってくれてた、」
「けどさ」

「もうそんな彼氏くんはほかの女に夢中になってんで？」

緑「っ！わかってんねんそんなこと！」


神ちゃんがバンっと机を叩く。

目立ってしまいそうだが幸いここはでっかな居酒屋。
俺らの騒音はおっさんたちの笑い声でかき消された。


緑「わかってんねんけど……」


しりすぼみになる声。

ずるずると引きずっている恋心。

なんで？そんなに魅力的だっただろうか。
あいつの魅力がさらさらわからない俺からしたらかわいい神ちゃんがあんなやつと釣り合うわけなかったのだから離れて正解だろ。とも思ってしまう俺もだいぶ痛いアタマをしているっぽい。


「ならさ、神ちゃん」
緑「んぇ、？」

「俺にしとき。俺はなにがあっても一生神ちゃんだけを愛すから。」

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