愛の行方 【JW赤×緑】

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別れの挨拶も程々に、実家の玄関の戸に手をかける。

その気になればいつだったあいに来れる距離だと言うのにここまでわざわざ見送ってくれる両親には相変わらず頭が上がらない。


さほど重くもない荷物を持ち、目指すは昨日宴会を開いたはまちゃんのお店。

車をお店をお店に置いてきてしまった物だから一人暮らしのアパートへ戻る前に1回寄らないと


履きなれたスニーカーをだるそうに引きずって街を歩く。

神ちゃんはもう帰ってしまっただろうか。
一緒に帰りたかったけど、さっき電話しても出なかったから今頃もう電車の中かもしれない。

時間もお昼をすぎたし神ちゃんはきっと明日からの仕事に備えて午前中には帰っているだろうから。


「はぁ〜〜…惜しいことしたわ…」


前日の時点で一緒に帰ろうと約束を取り付けておけば良かったのに。忘れてた。


そんな後悔と共にだらだらと歩けば見えてきたお店。
駐車場には俺の愛する軽自動車がお利口さんに停まっていた。

遠隔操作でボタンを押せば軽快な音を立てて鍵を開けてくれる。全く世の中は便利な物で。


緑「あ！しげ！！！」
「うぇ！？！？神ちゃん！？！？！？」


ライトの点滅と同時、ひょこっと顔を出したのは紛れもなく神ちゃんで。

もう帰っていたと思ってたしまさかこんな所に居るとは思わなくて酷く驚いた。


「なにしてんの？もう帰ったかと思ってた」
緑「しげのこと待っててん」
「え！」
緑「、どうせアパート近くやん？
…一緒に、帰りませんか、」


耳まで真っ赤にして目を逸らしそう言う神ちゃん。

あぁ、どこまでも可愛らしい人だ。


「喜んで」


神ちゃんを荷物を受け取って後部座席に積み込んだ

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