愛の行方 【JW赤×緑】

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バンバンと近所迷惑なほど勢い任せに戸を叩く。


橙「うっさいねん！もーちょい静かにしろや！」
「あきとぉ！もう！聞いてやぁ！！！」


ガラリと空いたドアから顔出した照史に軽く怒られながらも店内へ。

さっきの神ちゃんの言葉を1人で理解して飲み込むのは酷く困難と判断し、照史に連絡すればまだ店にいると言う。
なので先程までいたはまちゃんのお店に戻ってきたのだ


「あはまちゃん起きてるやん」
紫「まじでもったないことしたわ〜…寝てもうた…」


連れてこられるがまま、さっきと同じ席を除けば店を出る時まで眠いっていたはまちゃんが頭を抱えながらも起きていた。

「弱いのに無理に飲むからや」とからかえば何も言えないとばかりに唸ったのが面白い。


黄「で、なんやねん相談って」
「あーのな？」


とりあえず大まかに神ちゃんに告白した事、神ちゃんが元彼と別れてしまった原因、そして先程言われた言葉を伝えた。

神ちゃんの事を他の人に言うなんてデリカシーが無いとは思うが信用出来る3人だからこそ話せたのだ。

まぁ、でも話しちゃってごめん神ちゃん。


「”しげを都合いい存在にしたくない”って。いい子すぎやねんほんま…
俺は神ちゃんが救われんならいくらでも都合よく使ってくれていいのに」


吐き捨てるように言葉を付けると目の前の違和感に気づく。

いつもなら何かしら言ってくるはずの3人がいやに静かで思わず視線を前へ向ける


すると3人とも酷く驚いか顔をしていてどれに驚いているのかも分からず頭を捻った。


「なんやねん3人ともあほみたいな顔して」
黄「いや、しげってさ、神ちゃんのこと好きだったん？」
「ぇ、」
橙「当たり前のように話進めるからかなりびっくりしてるんやけど、」
「……」

「3人は知らんかったやんそういや！忘れてた！！！」


自分のアホさと恋路を暴露してしまった後悔で俺は本気で頭を抱えた

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