愛の行方 【JW赤×緑】

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流星とやいやい騒ぎあって目的地へ車を走らせる。
目指すは地元ならではの居酒屋だ。


俺も神ちゃんも就職先が決まって実家から通えない距離では無かったが少し離れた場所に会社があった。

しかもお互いに一人暮らしをして見たいのもあり、片道1時間近くの電車に揺られるくらいなら、と地元を出た。
「一緒に暮らそう」って言えたら神ちゃんがアイツのせいで泣くこともなかったのかな、


まぁそんな後悔は置いといて。
そのおかげでこの風景は中々懐かしく「あの店なつかし！」とか「え！あそこ潰れたん！？」とか。

自分の記憶と今を比べてその違いにまた盛り上がる


青「今日みんなどこ帰るん？実家？」
「実家やろ。俺と神ちゃんはそうやで」
青「望は？」
「小瀧は実家暮らしやんけ」


「あ、そうやったわ」とか。
自分の幼なじみのこと忘れるとかほんまコイツ正気か？と思ってしまう半面、流星らしいな、と少し笑ってしまう。


小瀧は俺らと違って実家に残った。

会社が地元だし何より家族大好き、地元大好きで寂しがり屋。
一人暮らしはしないんだと。

それに、小瀧はお母さんの体があんまり良くない。

愛する母のため、家族のために残ったのだ。


青「うわぁここか！」
「俺らが集まるってなったらこの店しかないやん！」


赤ちょうちんの優しい光に照らされたお店。
指定駐車場に車を止めてまじまじと外観を見つめる。

味のある字で「はまや」と書かれたそのお店は祖父母の代から愛されている地元のお店。

俺の大好きな先輩家族が営むお店だった。

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