愛の行方 【JW赤×緑】

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「ご飯いこ」と言う神ちゃんに連れられてきたのは大衆居酒屋。

まあ大方恋人と何かあったのではないだろうか。
じゃないのあの独占欲の強い恋人が居て俺の車に乗れるわけが無いしご飯に行くなんてとても許してもらえないだろう。

1回だけ会ったことがあるが大した男じゃ無かった。


見た目はふつー。

恋人の友人である俺を死んだような目で睨みあげてきた。

まぁ印象としてはさながら暴力男の代表格のような男だった。


あんな男、と思ったけれどそれをいえずに居たのは神ちゃんがとことん彼に惚れていたから。

それに、逃げた俺になんも言えることは無かったのだ。


緑「飲んでええ？」
「ええよ
俺は飲めんけどいい？」


「俺は大丈夫やけど、」と遠慮がちになった神ちゃんに無理やりアルコールメニューを持たせた。

ここでちょっと強引にでも持たせてやれば嬉しそうに眉を下げて可愛らしく笑うのだから本当にこの人は罪だ。

なんかあったなら飲めばいい。そんで忘れちゃえば良いのだ。
それに…神ちゃんがそんな思い詰めてるなんてどうしたのだろう。

もしかして、別れた、？

なんて自分にとって都合のいい展開を期待してしまうのは当たり前だと思いたい。


緑「あのさ」


ハイボールを半分ほどのんだ所。

吐き捨てるような声も全部愛おしくて1音でも聴き逃したくないと思う。


緑「浮気…され、た、」

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