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「うん!大丈夫そうやな!」
緑「よかったぁ〜〜!ほんま心臓に悪い、!」
「これに懲りたらちゃんと鍵閉めんとあかんで」
緑「おんー、気をつけます…」
一通り全部屋確認し、クローゼット、トイレ、浴槽の中までくまなく見たが人はおらず恐れていた事も杞憂に終わった。
もちろん荒らされた様子もなく何かを取られたようでも無かったため、今回は事なきを得た。
「ね。神ちゃん安心安全なお家だと確認したことですしコンビニ行きません?」
緑「しゃあないなあ、歩きでいこ」
「よっしゃ!」
るんるん気分で財布だけ手に取り玄関に向かう。
スマホなんて神ちゃんといるんだから見る必要も無い。だからちゃんとお留守番しといて。
パンツにしまっておいたシャツをだらしなく外にだし、お互い窮屈でないラフな格好。
足を通すのは革靴じゃなくてゆるいサンダル。
俺用の110円ほしかしない安っぽいサンダルが靴箱の奥にまだしまってあった事がすっごい、嬉しかった。
「もうすっかり秋やなあ」
緑「な。空気が涼しいわ」
適当で愛おしい会話を繋げながら夜道を2人で歩く。
神ちゃんでしか得られない安心が傍に居ることにとてつもなく安堵した。
緑「なんか秋って寂しく感じるよなあ」
秋風に撫でられながらぽつりと言葉を零した神ちゃん。
なんでもない風に装っているが声から漂った哀愁が隠しきれていない。
神ちゃんはまだあいつの事が忘れられないのだろうか。
俺ほうがずっと神ちゃんの事を好きなのに。
ずっと大切にするのに。
永遠に愛することを、誓うのに。
「そうやな」
俺といるのにあいつの事を考えていることが許せなくて。
でもまだあいつには勝てない事が悔しくて。
俺より数センチだけ小さなとこにある手をぎゅっと握った。
隣からぎょっと驚いた反応が薄らわかる。
手は握り返されることなく一方的なもの。
俺らしくもないが手を握るだけで指を絡める勇気はどこにも見当たらなかった。
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途切れ途切れの更新になってしまい申し訳ありません
私情でバタついてしまいムラのある更新になってしまいました…🙇🏻♀️
殿堂入りありがとうございます!
読んでくださっている事、反応を頂けることが本当に励みになります。
まだ始まったばかりですのでどうか最後までお付き合いいただけると嬉しいです!
しいたけくじら
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しいたけくじら(プロフ) - ゆきのさん» 本当に更新遅くなってしまって申し訳ないです😭待ってましたなんて…!嬉しいありがとうございます🥲流星なら芸能人さながらになっているだろうなぁと思いまして笑駅の注目浴びちゃうと思いますよ笑 (10月25日 20時) (レス) id: 849b90b2d2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - わーい🙌更新待ってました!流星の登場が、絵に描いたように頭に浮かんで笑いました(笑 めちゃくちゃ目立つだろうなぁ…。 (10月16日 9時) (レス) @page24 id: 1904c4fab9 (このIDを非表示/違反報告)
しいたけくじら(プロフ) - ゆきのさん» 赤くんは緑くん一筋なので!全力で振り向いて欲しいので頑張ってます✊🏻❤️🔥きゅんきゅんしてもらえて嬉しいですー!!🤍 (9月13日 21時) (レス) id: 673e1858cc (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - あーん。赤くんの、緑くんが受け入れ易いような言い回しを選ぶところも、ちゃんと気持ちを行動で示そうとしてくれるところも、めっちゃキュンキュンするー!! (9月8日 23時) (レス) @page13 id: 22105fbc41 (このIDを非表示/違反報告)
しいたけくじら(プロフ) - ねむちゃさん» じたばた緑くん可愛いですよね!超絶一途赤めちゃらぶ🫶🏻えぇ、!?!?嬉しい…😭ありがとうございます!😭 (9月8日 20時) (レス) id: bbab0b71b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しいたけくじら | 作成日時:2023年8月26日 20時