検索窓
今日:59 hit、昨日:25 hit、合計:49,793 hit

▷ 14 ページ14

「ただいまあ」
緑「しげん家ちゃうやんけ」


鍵を開けてくれた神ちゃんに続いてお邪魔する
ただいまの言葉はこれからそう言ってもいいことになりますようにと願いを込めて。

とろとろと靴を脱いでいる神ちゃんを押しのけて先に廊下を歩む。

正直家主より先に家に入るなんて人としてヤバいかも、とは思うけど不安いっぱいの神ちゃんを先に入らせる訳にはいかない。

それにもし本当に人がいて、神ちゃんが怪我なんかしたら。

そんなの、嫌やん。


「久しぶりやあ〜!神ちゃん家!」
緑「ちょ!しげ、!」


ひとり暮らし用のワンルーム。

お世辞にも長いとは言えない廊下を歩いてリビングへ入る。

洗面所とトイレの扉は閉めたまんま。とりあえず先にリビングの安全を確認しなくては。


廊下にあるキッチンを横切ってリビングへ入る。

扉に手をかけ、開いた瞬間廊下を歩いていた時とは比べ物にならない神ちゃんの匂いが俺を包んだ。

変態くさいけど好きな子の家に上がる男なんてそんなもん。

酷く単純で変態くさい。

証拠に俺は空き巣の事なんか頭からすっぽり抜けてしまっていた。


緑「しげ…?なんか、あった、?」


立ちすくんだまんまの俺の背中に感じた手の体温と投げかけられた声で正気に戻る。

忘れてた忘れてた。安全確認や。


ぐるりと部屋を見渡し、誰も居ないことを確認する。

神ちゃんの愛猫は俺を酷く怪訝そうな顔をしながら迎え入れてくれた。
最後に来たのは数ヶ月前だというのに俺をずっと覚えていてくれたのだろうか。

▷ 15→←▷ 13



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (159 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
423人がお気に入り
設定タグ:JW , 赤緑 , かみしげ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しいたけくじら(プロフ) - ゆきのさん» 本当に更新遅くなってしまって申し訳ないです😭待ってましたなんて…!嬉しいありがとうございます🥲流星なら芸能人さながらになっているだろうなぁと思いまして笑駅の注目浴びちゃうと思いますよ笑 (10月25日 20時) (レス) id: 849b90b2d2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - わーい🙌更新待ってました!流星の登場が、絵に描いたように頭に浮かんで笑いました(笑 めちゃくちゃ目立つだろうなぁ…。 (10月16日 9時) (レス) @page24 id: 1904c4fab9 (このIDを非表示/違反報告)
しいたけくじら(プロフ) - ゆきのさん» 赤くんは緑くん一筋なので!全力で振り向いて欲しいので頑張ってます✊🏻❤️‍🔥きゅんきゅんしてもらえて嬉しいですー!!🤍 (9月13日 21時) (レス) id: 673e1858cc (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - あーん。赤くんの、緑くんが受け入れ易いような言い回しを選ぶところも、ちゃんと気持ちを行動で示そうとしてくれるところも、めっちゃキュンキュンするー!! (9月8日 23時) (レス) @page13 id: 22105fbc41 (このIDを非表示/違反報告)
しいたけくじら(プロフ) - ねむちゃさん» じたばた緑くん可愛いですよね!超絶一途赤めちゃらぶ🫶🏻えぇ、!?!?嬉しい…😭ありがとうございます!😭 (9月8日 20時) (レス) id: bbab0b71b8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しいたけくじら | 作成日時:2023年8月26日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。