18話 ページ18
18
焦凍くんと交わした“らしい”約束。忘れてしまった“らしい”思い出。何となく察すると、きっと焦凍くんと爆豪くんは何かしらの共有しているモノがあるのだと思う。それは私に関すること。だとしたらその約束とやらがキーなのかもしれない。出来れば直ぐにでも確かめたいけれど。
「泊まってけばいいだろーが」
「着替えもないですし……明日も仕事ですし……」
「朝にはアルコール抜けてんだろ、いける」
「何があなたをそこまで駆り立てるんですか……！駄目です、帰ります」
なかなか強情な姿勢で迎え打たれてしまう。だからといってまさか泊まっていくわけにもいかず。
「傘、わざわざありがとうございました、あとご馳走様でした！明日もしっかりお仕事来てくださいね！お疲れ様でした！失礼します！」
口早に繋いで、傘を掴んで玄関のドアノブを掴む。日付が変わる前には家に着くだろうか。そんな風に思いながら腰を折って爆豪くんと向かい合った。
「待て。……帰んなら、送ってっから」
「いえ、結構です。もういい大人ですから」
「オンナだろうが、それだけで危ねえだろ」
「ですけど」
「うるせえな、行くぞ」
この人は強引過ぎる。分かりきっていたはずだが、酔った(酔っているのかは定かではない)彼はいつもよりなんだか変、だと思う。
聞き慣れない、ドアの開く音。そして来る時とは違い、真横を一緒に歩く爆豪くん。間接視野でじぃっと見て、逸らす。
(この先も爆豪くんと隣を歩けたらいいな、なんて)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リンドウ - 、さん» ご指摘ありがとうございます。こちらのミスでした。先程フラグを外してきましたので、おそらく二度とこのような失敗は無いと思われます。改めてありがとうございました。 (2018年7月27日 1時) (
レス) id: 2a9c58e013 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年7月27日 1時) (レス) id: cf6480ac5b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リン堂 | 作成日時：2018年7月27日 1時
