ball 54 ページ9
柳田side
朝、大学についたら、すぐに智樹が駆け寄ってきた。
智樹「おはよー」
柳田「おはよ」
智樹はそう言い、俺を教室まで引っ張る。
そして、誰もいないことを確認して、また口を開いた。
智樹「どうするつもりなの？」
智樹は言いながらメガネをとってTシャツの裾で拭く。
その姿もかっこよくて、なんか見とれてると頭をデコピンされた。
柳田「あー、えっと、いうつもり」
智樹「何を言うの笑」
柳田「好きって」
智樹「え」
俺がいうと、智樹はカチンと音が鳴ったように固まった。
そしてしばらくして目に光が戻ると、俺の手を取りぶんぶん上下に振った。
智樹「よく言った！絶対いけるきたこれ！」
相変わらずのテンションの高さで智樹は笑う。
言った俺が恥ずかしくなって思わず目をそらした。
ちらっと横目で智樹に視線を戻すと智樹はにこっとまた俺に笑いかけた。
智樹「頑張れよマサ」
その一言がなんかグサッと心に刺さった気がしてきて思わず俺も笑がこぼれた。
柳田「あぁ」
俺がいうと、ちょうどAが入ってきた。
びっくりして思わず教室の済に逃げる。
智樹に、あのメアド渡す時と同じようにとんっと背中を押された。
そして、ちらりとAの方を見るとしっかり目が合った。
Aは目を見開いてしばらく固まっている。
その間に、俺はAの方に駆け寄った。
長い長い教室を走って。
目の前に来て、「A」そうつぶやいた時に、
もう泣きそうな顔をしてるAがぽそっと
何かをつぶやいて走って逃げた。
あとからわかった。
『ごめん』
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桜花 - 小説読ませてもらいました。すごくキュンときて可愛らしい小説で好きになりました。主人公ちゃんが可愛らしくてほんわかしてて見てて楽しかったです。これからも応援してます。 (2016年6月27日 14時) (
レス) id: 9ac8f0bb45 (このIDを非表示/違反報告)
ときた - 栞さん» いえいえこちらこそ読んでいただきありがとうございます。更新頑張ります(｀･ω･´)ﾉ (2015年10月12日 23時) (レス) id: 7aa7d9cdfe (このIDを非表示/違反報告)
ときた - ぱるさん» ありがとうございます(^-^)/頑張ります (2015年10月12日 23時) (レス) id: 7aa7d9cdfe (このIDを非表示/違反報告)
栞 - こんにちは、続編ありがとうございます。頑張ってください(*^▽^*) (2015年10月11日 16時) (レス) id: aba52a38d3 (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - 初めまして。恋人同士になったお話も楽しみに待ってます。 (2015年10月10日 23時) (レス) id: d27801897d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ときた | 作成日時：2015年10月3日 22時
