ball 62 ページ17
柳田side
家に連れていくと言うと顔を赤らめて強ばるAを無理矢理近くの駐車場に止めておいた車に乗せて走り出す。
隣を見ると、Aは俯いて顔を赤らめる。
柳田「変なこと考えなくても」
『考えてないよ』
柳田「嘘つけ」
『嘘じゃない』
からかってるといつの間にか家に着いた。
車のドアを開けてやると、興味もあるが立ち寄れない感じ満載のAは両手をぐっと握り立ち尽くす。
マンションの扉に手をかけてエレベーターに乗る。
その無言も心地よい。
けどAはそんな様子は一切感じられない。
緊張して緊張してっていう感じ。
部屋の扉を開けると、Aはうわぁと少し感激した声を出した。
『男の子の部屋って感じ』
そう言い、カーテンレールに掛けたままのジャージを見てくすくす笑った。
柳田「まぁ座ってよ」
『大丈夫。コップここ？開けていい？』
俺が座るように言っても拒んでお茶を入れてくれた。
奥さんにしたらこんな感じかなと思うとニヤケが止まらなくて、バレないように誤魔化すのが必死だった。
Aはリラックスしてきたようで、テレビに集中してる。
後ろ姿が小動物みたいに可愛くて、隣に座るとAはふっとこっちを向いて驚いた顔をして、幸せそうに笑った。
我慢できない。
思わず、右手がAの左頬に伸びて、顔が近づく。
チュッという音ともに暖かい感触。
Aの体はぴくんと震えたけど次第に慣れて落ち着いてきた。
深くなる愛。
恋から愛に変わる。
そんな瞬間。
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桜花 - 小説読ませてもらいました。すごくキュンときて可愛らしい小説で好きになりました。主人公ちゃんが可愛らしくてほんわかしてて見てて楽しかったです。これからも応援してます。 (2016年6月27日 14時) (
レス) id: 9ac8f0bb45 (このIDを非表示/違反報告)
ときた - 栞さん» いえいえこちらこそ読んでいただきありがとうございます。更新頑張ります(｀･ω･´)ﾉ (2015年10月12日 23時) (レス) id: 7aa7d9cdfe (このIDを非表示/違反報告)
ときた - ぱるさん» ありがとうございます(^-^)/頑張ります (2015年10月12日 23時) (レス) id: 7aa7d9cdfe (このIDを非表示/違反報告)
栞 - こんにちは、続編ありがとうございます。頑張ってください(*^▽^*) (2015年10月11日 16時) (レス) id: aba52a38d3 (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - 初めまして。恋人同士になったお話も楽しみに待ってます。 (2015年10月10日 23時) (レス) id: d27801897d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ときた | 作成日時：2015年10月3日 22時
