ボールに込めて。【柳田将洋】

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あなたside

柳田くんは、着替えるからちょっと待ってて。と言ったため、私はセッティングルームの外で待っていた。

しばらくすると前田くんも出てきた。

智樹「面白いっしょ皆。」

前田くんは自慢げに言い、へへへと笑う。

『うん、いい人そうだし』

私が言うと前田くんはんね！といい下ろしていたリュックを背負った。

智樹「じゃ、俺帰るから」

『えっさっき、柳田くんが着替えてくるから待っててって言ってたよ？』

智樹「いや、俺に待ってて欲しい訳じゃないと思うし笑」

前田くんのぼそりと言った意味深な言葉に首を傾けると前田くんは、ぽんっと私の肩に手を置く。

智樹「じゃーまた明日！」

二カッと笑う。

そんな前田くんが角を曲がり見えなくなると、ちょうど扉が開いて柳田くんが来た。

柳田「ごめん、おまたせ」

いつものお洒落な私服とは誓うラフなスウェットにジャージ姿はかっこよくて、思わず目をそらした。

『全然待ってないよ』

柳田「それなら良かった」

沈黙が続いたので、思わず口を開く。

『あのさっ』

柳田「ん？」

『なんで私呼んだの？』

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