キミの初めて 3rd

廉…４ ページ23

健人side



健人「さすが」



廉「へ、？」



うん、さすが。



家が大きい



社長さんだもんね



廉「ま、ええや。ついてきて」



健人「うん」



こんな広いおうちにいたら僕迷っちゃう



「おかえりなさい、あら、お友達ですか？」



健人「こんにちは。廉くんにお世話になってます。中島健人です」



廉「うん。おかあさんは？」



健人「えっ？おかあさん前にいるじゃん」



「おほほほほ。わたくし、坊っちゃんのメイドですが」




健人「えぇっ！？メメメメメ、メイド！？」



どうしよう、驚きとともに高校時代のあの女装を思い出してしまった。



健人「っ、、、」



廉「あはは笑 あれ、大丈夫？」



健人「う、ん。だ、大丈夫」



廉「そっか。俺の部屋にお茶持ってきて」



「わかりました。あ、奥様はテラスでアフタヌーンティーを楽しんでおられますよ」



廉「ありがとう。さ、行こう」



住む世界が全然違う



廉「あ！ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ」



ん？メイドさんに耳打ちしている



廉「ごめんごめん。今度こそ行こか」



部屋につくまで5分かかった気がする



3階まで階段を上ってそこからまっすぐ長い廊下を突き進む。



ようやく見えてきた部屋は



僕の部屋の坪数を倍にしたくらいの広さ



高級そうなものは見当たらず、ごく普通のインテリア



廉「俺、着飾るの嫌いやねん。シンプルなもんがええねん」



ﾁｰﾝ、と音を鳴らして開いたのはエレベーター



「あら、坊っちゃんの部屋に繋がってるエレベーター使われなかったのですか？」



廉「いや、使ったらだめになるから」



お盆にお茶をのせてもつ、さっきのメイドさんがキョトンとした顔で聞く



エレベーター…



あったんかい…



てか繋がってるエレベーターって何…

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