９話 ページ10
勝利side
Aと仲が悪い時、僕は浮気をしてしまった。
高校の頃の元カノ。
好きなんだよね、結局は。
でも、Aのことが一番だけどね？
倦怠期は、どこからともなくやって来た。
そんな時、同窓会は行われた。
Aには言わなくても、大丈夫だろうと思って、言わなかった。
同窓会があったところで、Aが何かをするとも思えない。
みんなと挨拶を交わして、いつも一緒にいた友達と、なんとなくお酒を飲んでいた。
「小坂来てるみたいだぞ」
内の１人が言った。
小坂ゆみ、元カノだ。
勝利「へぇ〜」
「会わねぇの？」
勝利「会ったら挨拶するよ、一応」
「あっ！結婚式凄かったよ」
「俺より早いとか有り得なさすぎ」
「勝利がこの中で一番だな」
勝利「へへへ、いいでしょ」
なんて、談笑しながら飲んでいた。
ゆみ「久しぶり！勝利！」
勝利「あ、ゆみ、久しぶり」
ゆみはとても明るくて、変わってなかった。
ゆみ「ね、ちょっときて」
勝利「うん」
ゆみは、元カノってこともあって、結婚式には呼んでない。
知ってるのだろうか？
ゆみ「私やっぱ勝利が、好き」
知らない…のか。
勝利「僕、結婚してるけど、いい？」
ゆみ「そうだったんだ。浮気はダメだよ」
ちょっと悲しそうな顔して、立ち去ろうとするゆみの腕を掴んで、引っ張り、キスをした。
自分でも何考えてるのか、わからなかった。
ゆみ「なに…？」
勝利「付き合ってくれ」
ゆみ「やだよ、奥さんが可哀想」
勝利「今仲悪いから、大丈夫」
ゆみ「…ほんと？」
勝利「うん」
ゆみ「ちょっと…だけね？」
その日の同窓会後、Aから
『今日残業、明日帰る』
とだけあった。
勝利「ゆみ、うちこない？」
ゆみは気まずそうに頷いた。
うちにつくと、
ゆみ「ね、やっぱりやめない？浮気はダメだよ、勝利」
勝利「うるさいから」
反抗するゆみに噛み付くようなキスをして、靴を脱いで、そのまま寝室でベッドに押し倒した。
ゆみ「勝利、好き？」
勝利「好き、愛してる」
ゆみ「私も」
嘘だった、この言葉も、ゆみと付き合っていくうちに本当になってきた。
ゆみ「んっ…//、あっ、///」
勝利「もっと、鳴いて」
ゆみ「ひゃっ//やっ////」
ゆみの体は、妻とは何かが違った。
かつて妻と愛し合ったこのベッドで、今はゆみと愛し合う。
最高の裏切りだった。
勝利「いれるよ？」
僕らは同時に果てた。
勝利「好きだよ、ゆみ」
寝てるゆみに、本当の言葉を囁いた。
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☆ - 4話【バスローブ来て】→着て だと思います。 (2019年7月20日 6時) (
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作者名：けんてぃーのー | 作成日時：2017年9月10日 14時
