せ ん せ い 。

#32 ページ34

大毅がお手洗い行ったから私は

ベンチで休憩なう









“A！”









え？今誰か呼んだ？









山「A！」









『涼介くん！』









山「A、助けに来たで

今警察に連絡するから」









『まって！

それは辞めて！』









重「おまたせー

って、お前なんでおんねん」









山「Aを助けに来た

警察呼ぶぞ」









『だから！それだけは辞めて！

お願いやから警察に連絡しんといて…』









重「Aちゃん…」









山「A、なんで…」









『確かに私は大毅に誘拐されたよ！？


でも、大毅と一緒におれてよかったと思うから

最初はもちろん怖かった

バイト先の常連さんに誘拐されたんやから…


でもな？だんだん楽しくなってきてん

大毅と一緒に過ごす時間が長くなっていくに

つれて一緒にいて楽しいなって思うようになった』









山「Aはこいつが好きなんか？」









『好きだよ！

でも、友達として

親友とおとまり会してるような感じで楽しかった

大毅には申し訳ないけどやっぱ友達以上には

見られへん』









重「やっぱそうよな」









『うん


でもね、私わがままかもしれんけど

警察には行ってほしくない


もし行ったらしばらく大毅と

会われへんくなるやろ？


そんなん嫌や


友達と、親友みたいな人と離れたくない

やから涼介くん

警察には言わないで』









山「そんなにAが言うんやったら…

分かった。警察には言わない。」









『ありがと…』









山「その代わり、二度とこんなことするなよ？

もししたらその時はすぐに警察に言う」









重「分かった」









重「Aちゃん

誘拐なんかしてごめんな？

これからは普通の客になる

もし、また会ってくれるなら…

その時はまたゆってな

俺はいつまでも待つから」









『うん！

またお店来てね！』

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