ねぇ、うちにおいで

幸せ18 in ページ19

俺は沢山の都内の病院を探し回った



最初は中々喋ってくれなかった医者たちだが、金や体を差し出せば別に知らなくていい他の患者の事までベラベラ喋ってくれた



医者ってこんなに薄情なんだ…笑




まあそのおかげでどんどん大ちゃんに近づいてる




早く会いたいな…









、









、









、









え？会ってどーするの…？



俺は大ちゃんを裏切った




会う資格なんてあるの…？




しかも移植された人がどんな人なのか全然知らない




ましてや、その人に大ちゃんの記憶がある訳でもない



会っちゃ、行けないんじゃないの…？




ｽﾞｷﾝｯ




伊「ぅ…っ」




左目が痛む




ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ



なぜか涙が零れる



そしてもう1つ、なぜか左目だけ




あぁ、大ちゃんが泣いてるんだ




伊「大ちゃん、大丈夫…大丈夫だよ…見つけ出してみせるよ、大ちゃんの心臓を持った人…
会いに行くから、もうちょっと待ってて…」



あ、止まった




やっぱり大ちゃんが泣いてたんだ



また泣かせちゃった



ごめんね




大ちゃんの心臓を持った人がいる病院はもうどこか分かってる




明日、会いに行くからね

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