舞台袖から-3 ② (ページ18)

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「ええ！？じゃ、誰が好きなのよ！！」
「好きな人なんて居ないけど！？」

お互いに相手の言うことが全く予想外で、畳み掛けるような言い合いになってしまう。

いくら賑やかな昼休み中で教室内が賑やかただと言っても、さすがに喧嘩でもしてるのかと思われる程の声で言い合えば視線は集まるもので、はっと気づいた時には結構な数のクラスメイトがこちらを見ていた。

今までの会話を聞かれていたと思うと、急に羞恥心が湧いてきた。

咳払いを1つして、そっと椅子に腰を戻す。結衣も同じらしく、少し恥ずかしそうに腰を下ろした。

「じゃあなんで匂わせたの……？」

周りの興味が私たちから逸れたのを確認してから、結衣が少し小さな声で尋ねてきた。

「だから、確かめたいことがあったんだって」

結衣に合わせるように、私も声の大きさを落として話す。

「それって、相手がAのことを好きかどうかじゃないの？」
「違うけど……」

直ぐに恋愛方面に考えてしまう結衣に少し呆れながらそう返した。

それにしても、まさかこんな誤解があったなんて思いもしなかった。おかしくって、結衣と2人で笑い合った昼だった。

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こんにちは、もへじです。
ここまでお付き合い下さり本当にありがとうございます！
やっとリアルが落ち着いて来たので、そろそろ更新ペースを少しずつ戻せると思います。
これからもよろしくお願いします。