検索窓
今日:100 hit、昨日:373 hit、合計:12,494 hit

1-12 ページ19

「折角だから一緒に食べようよ!」

そう言い出した青子の提案に翔がのり、丁度空いていた隣の席を近づけて4人座れるようにして食べ始めた。青子は普段話すことの少ない2人と今日ここで仲良くなりたいらしく、翔やAちゃんに色々話しかけていた。

とは言っても青子と翔はオレを含めた3人で話すことは度々あるのでそこそこ仲がいいらしく、2人の会話は話題が尽きることなく進む。しかしAちゃんとの会話では、彼女は相槌を打つか合いの手を多少入れるぐらいで、話すのはほとんど青子ばかり。

「Aちゃん、もしかしてつまんねーの?」

青子と翔が話しているのを横目に、彼女にそう尋ねると、彼女はハンバーガーを食べていた顔を上げてこちらを見た。青子もオレの言ったことが少し気になったのか、Aちゃんの顔色を伺うように見た。

彼女はキョトンとした顔をした後にんーん、と一言。とりあえず、つまらないという訳では無いらしい。オレと青子が一安心した後、彼女は喉を動かし、普通に喋り始めた。

「中森さんが色々話してくれるからそんなことないよ、寧ろ楽しい」

その言葉に青子は気を良くしたらしく、ほんと!?と嬉しそうにしていた。

次ページ→←前ページ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
21人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もへじ | 作成日時:2023年4月4日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。