2《ライアス・リュークリーク》小話−1 ページ9
ある構成員からの視点。
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この拠点に、その人が来たのは、突然だった。
「よー」
どこか気怠げそうなスーツの男だった。青藍の髪と瞳を持った長身、180�僂歪兇┐討い襪鵑犬磴覆い世蹐Δ�、スーツは気崩しており、でもそれが何だか様になっていた。掴めない空気をまとった人だな、と思った。
ここはシュラハティの拠点の中でも割と大きい方だ。表向きは複合商業施設となっており、主に飲食店や映画館といった施設がある建物だ。私達、シュラハティがいる"裏側"に、一般人は間違っても入れないようになっており、入るには、ある手順を正確に踏まないといけない。
その"裏側"に来る事ができたのだから、彼はシュラハティ構成員に違いない……が、見た事がなかった。少なくとも、この拠点を担当している者ではないだろう。
「どのようなご用件でいらっしゃったのでしょうか？」
たった1人来たその男が、立場的に上なのか下なのか分からなかったが、雰囲気的に目上と見て、下手に出た。
「んー、仕事が近くであったからな、少し寄ってみた。来た事なかったしな」
「……そうなんですか」
用件ないのかよ！ ……と思ったが、口には出さないようにした。
しかし、本当に誰だろう。この場にいる全員も「ホント何しに来たコイツ、っていうか誰？」みたいな視線を送っているので、皆知らないらしい。
そこに、ここの最高責任者(一応ここは事務所という体なので、所長と呼ばれている)がやってきた。所長は、その人を見て、顔を真っ青にさせた。
「リュークリーク幹部……」
幹部！？ 一瞬、ピリっとした空気が全体を覆った。
しかも最古参といわれる、あのリュークリーク！ シュラハティでは、首領の次にその名を知らない者はいない。
名乗らなかったのも頷ける。むしろこちらは知っていてい当然なのだから(でも顔は知らなかった、初めて見たな……)。しかし、何故幹部が護衛もなしに……言った通り、本当にふらっと寄っただけなのだろうか？
「ようこそお越しになりました。今回は、どのようなご用件で？」
「こっちの嬢ちゃんにも言ったが、少し寄ってみただけだ。お前さんらに問題があったとかじゃないから、そう固くなるな」
彼が柔らかく笑うと、所長はホッとしたようで緊張を緩ませた。
幹部はソファに座ると、煙草(良く見ると電子煙草だった)を取り出しながら言った。
「まぁ、仕事をしながらで良いから、俺の話相手になってくれないか？」
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夕暮れの紅猫(プロフ) - へしろさん» はい、頑張ります。 (2017年8月11日 22時) (
レス) id: bc75671915 (このIDを非表示/違反報告)
へしろ - 夕暮れの紅猫さん» そうですね（笑）コーゾーの漢字も初めて出したので、楽しみにしています。 (2017年8月11日 21時) (レス) id: 8a764b3567 (このIDを非表示/違反報告)
夕暮れの紅猫(プロフ) - へしろさん» いえいえ。こちらも、ライアスをよく使ってくださってありがとうございます。過去話、うまく書けるといいのですが……(しかし、ここまでライアスの話が多くなると、実はライアスが3人の中で一番気にいってるキャラとバレてしまう(><)) (2017年8月11日 11時) (レス) id: bc75671915 (このIDを非表示/違反報告)
へしろ - いやぁ、ライアスさんカッコよすぎです。惚れるわ……。コーゾーのほうも書いてくださってるようで、ありがとうございます！ (2017年8月11日 11時) (レス) id: 16521b6000 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕暮れの紅猫 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年8月3日 2時
