離 れ な い で、 離 さ な い で。

戻 る こ と が で き た の な ら。 ー過 去 回 想 と今。 ページ12

引っ込み事案だった僕へ









伝わるはずもないのですが、こんな手紙を書きます。









今、お前の側にいる、陽気な子は僕の大切な子です。









失いたくない、掛け替えのないもの。









他の人じゃ変えられない。








今、僕の側にいるのはお前の側にいる、









「一番、大切な、抱きしめたい人」です。









なんて、ドラ◯もんみたいな上手い話じゃない。









この頃の僕、漢字読めるわけないものな。









字も読めなかったものな。









上手く通じないよな。









変われることなら、お前と僕、入れ替わりたい。









小さい体と大きい体。









どっちだっていいんだよ









Aを抱けたら。









これは、僕に当てる手紙じゃないわ









存在すらもわからない、神様に当てるものだ。









Aが記憶を失う前は、そこまで大切に思ってなかった。









あの頃が馬鹿らしいんだよ









守ってやれなくて悔しいんだよ









誰も時を戻せとは言わないから









立場さえ、入れ変われれば。









それ以上の、我が儘はもうないだろうな。









という意味もわからない手紙を書いた。

奇 跡 を 願 う ー 過 去 と 今 の 交 差 点→←僕 の い る 一 日。

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