文化祭前夜 ページ27
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あれから一週間。緑谷はダンス隊をクビにされたようだ。かわいそうに。
私はバンド隊なので直接その光景を見たわけではないけれど、会場全体に緑谷が行き渡るとか何とか。何だそれ。
さて、そのバンドは隊というと。
『才能マンヤダ〜なんでアレンジできるわけ？一週間だよね？なぜ？』
「それな！？混乱するよなぁ、勝手にするから！」
『…私は別に……』
休憩時間はいつも楽器を触る日常である。
だいぶ昔の感覚が蘇ってきた。これも耳郎様のご指導の賜物。
『だって上鳴もうコード進行だもんね。さっすが耳郎様』
「……でもサラッとヴァイオリン弾けちゃうAも流石だよ」
『いやいや。耳郎さん自分だけじゃないから。ご指導もされてるから。』
ヤオモモが入れてくれた超美味しいお茶を飲みながら、練習終わりの共有スペースでそう話す。
疲れたけど、その疲れも楽しいのだ。
『耳郎サマもパパってできちゃうよ多分』
「…っ、あのささっきから耳郎様とかって何！？恥ずいんだけど！！」
『尊敬の念を込めたものです』
「もう！！」
いつの間にか周りにいたみんなによってドッと笑いが起きて。
柄にもないけれどA組でよかったあ、なんてしみじみと思ってしまった。
＿
文化祭まで、あと12時間と少し。文化祭は明日。
「もう体育館が閉まっちまう！最終確認、通しで行くぞ！」
夜の体育館。最後の最後の最終確認をしながら、舞台中央で弾く動作をするバンド隊。
全体の指揮を出しているのは芦戸だ。結構鬼コーチだった。
「…緊張してまいりました」
『ヤオモモ……！それなすぎるよ私今日寝れない！！』
「本番で変なアドリブしないでね、」
「ああ！？」
「混乱しちゃうやついるから」
「言い方トゲあんなぁ」
「上鳴、お前だけではないぞ」
胃を痛めながら、ロープで吊り上げられていく青山を見つめているとバンッと大きな音がして体育館の扉が開かれた。
ハウンドドッグ先生。
「もう9時だろ！生徒は9時までだろ！！」
結構威圧感というか、怖いんだよね。
「やっべ、帰りまーす」
文化祭まで、もう少し。あと12時間。
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めろ(プロフ) - 大好きな作品なのでずっと更新待ってます！！！ (1月31日 10時) (
レス) @page29 id: a428350e37 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 更新待ってます!! (2023年1月6日 0時) (レス) @page28 id: 293bfee8ad (このIDを非表示/違反報告)
天つゆ(プロフ) - 更新待ってます！！ (2022年11月2日 22時) (レス) id: cff6f7121f (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 終わり、ってなっちゃってるんですけど終わらないですよね…！！？とても大好きなので更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年12月27日 20時) (レス) @page29 id: e49e142c99 (このIDを非表示/違反報告)
グク - この作品大好きです。更新待ってます！ (2021年12月10日 15時) (レス) @page20 id: 3c9247ce93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんなん | 作成日時：2021年10月2日 14時
