きゅうわ ページ10
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顔を真っ青に染めて街中を駆け抜ける
時計は間もなく8時25分を指そうとしている
察して下さい
寝坊です
入学初日に寝坊とか、ほんとシャレになんない！
人混みをすりぬけ、学校の門をくぐり、自分のホームルームとなるA組に向かう
バリアフリーで大きくした扉を開くと
席に座っているみんなの視線が一気に私に注がれた
そんな視線も構わず
私は大声で叫ぶように言った
「おはようございますー！遅刻ですか？セーフですか!?」
「ギリギリセーフかな。うん。次からは気をつけるように」
「は、はい..！」
寝袋に下半身を突っ飛み、無造作にヒゲを伸ばした、
少々小汚い、くたびれた男の人
相澤消太こと、イレイザーヘッドだ
14年前、まだ雄英生だった彼は、研修で父の事務所に来た
当時まだ2歳にもなってない私..すなわち、まだ個性が発現していない私に
当時、高１だった彼はよく同級生の個性を話してくれていた思い出がある
14年ぶりの再会
しかし、私は当時のお利口さんの面影をすべてぶち壊したかのように育ったので
彼は全く私に気づいてない模様
思い出話の一つでもしたいところだけど、
幼児脳のころだから、あんまり覚えていないから話せない。うん、寂しい
ふぅ、とため息をひとつついてから荷物を置こうと座席を確認し
机にドサリ、とカバンを置く
1番窓際のいちばん後ろの席
隣の人は誰だろう、と横を向いたことを私は数秒後後悔した
隣の、ポニテ巨乳の育ちが良さそうな女の子の更に隣の席
その席に座っている彼は
間抜けにも、口をポカンと開いていた
＊＊＊＊＊＊＊＊
順位つきました！
ありがとうございます！
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モネ - 更新頑張ってください！ (2017年6月22日 22時) (
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作者名：祈良 | 作成日時：2017年6月3日 23時
