突然ですが、幼なじみ追っかけて雄英に入りました【轟焦凍】 (ページ23)

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にじゅういちわページ23

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「すぅ..はぁ..＿＿＿＿＿＿＿＿」

腕をぷらぷらさせながら、何度か跳ねて

軽くストレッチをし、集中力を高めてから深呼吸

『両者、準備はいいか!?』

『おっけーです』

『私もです..！』

『では！

ヒーロー・風娜多Aとヴィラン・津夜御神の対人戦闘訓練..

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿.. START!!』

指先を剣にして、窓に穴を開け侵入する

三階建ての、どこにでもありそうなコンクリート製のビル

私は一階の中心部に行き、立ち止まって目を閉じる

神経を研ぎ澄ませ、鼻をひくひくさせる

物心ついた頃から申請を出して、実弾で個性の強化をしてきた私

もちろん、大砲や戦車に変わるなどの非常事態用の訓練に備えて

火薬等を嗅ぎ分けるために、嗅覚を鍛えることも訓練の一環として学んだ

今回は..その火薬の匂いが変わっただけだ

神経を研ぎ澄ますこと約数十秒

わずかではあるが、甘い香りが私の鼻腔をくすぐる

間違いない

先ほど偶然嗅いだ、御神ちゃんの匂いだ

「..二階の、東」

一階の東側の窓を開け、足を空砲にして飛び上がる

二階の、窓枠から30cmくらい上のところに剣にした指先を突き刺す

つま先部分をすぐ剣に変えて、二階の東側の窓に穴を開けて、侵入する

そこにはハリボテの核と一緒に、びっくりした顔で立ち尽くす彼女がいた

「えっ..ぅ、嘘..まだ、二分も経ってないのに..!?」

「気ぃ取られてっと..負けるよ！」

足を大砲にして空砲を発射し、思いっきり跳躍

スーパーマンみたいな飛び方をしながら手を伸ばす

しかし、手を伸ばした先に核はなかった

壁にあたる直前、ブーツの隙間から剣を出し壁に張り付くように着地し、刺す

片手からも剣を出して、壁に差し込み体を支える

顔を上げると

祈りのポーズを取りながら

描くと共に宙に浮いている御神ちゃんがいた