突然ですが、幼なじみ追っかけて雄英に入りました【轟焦凍】 (ページ16)

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じゅうよんわ：side Todoroki ページ16

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個性把握テストが終わり、俺は2位。Aが3位という結果に

男子更衣室で着替えている時、その質問は突然投げかけられた

「なぁ、轟ってさぁ～風娜多とどういう関係なん？」

「どう..とは」

「とぼけんなよー、付き合ってんだろ？」

上鳴..といったか

そいつはニヤニヤしながら俺を見る

ほかの着替えていたやつらも

「付き合う」という単語に過剰反応していた

気になるのか？と問いかけると

当然だ、とでも言うように首を縦にふる

めんどくさい。俺はため息を着く

「付き合ってはいない。ただの幼なじみだ」

「えー？ほんとかぁ？」

「ここで嘘ついて何になる」

制服のシャツを着て、ネクタイを結ぶ

その間、上鳴は納得いかない顔をする

ジャケットを着て、荷物を持ち、更衣室を出ていこうとすると

じゃあさ！と上鳴が俺を引き止める

ほかの奴らも、小声で話していたが、上鳴の声を聞いて静まる

ドアノブを握ったまま、俺は言葉の続きを待つ

「風娜多のこと、異性として見たことないのか？」

..

..Aのことを..異性として..？

..そんなの

「ずっとだ。昔も..＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

__________＿＿＿＿＿.. 今も」

ちらり、と上鳴の方を軽く見てから更衣室を出る

するとすぐ、右から「遅い」という声が聞こえた

聞きなれた、その声がした方を見ると

そこには不満そうな顔をしていたA

「早いな。着替えんの」

「焦凍、帰んの早いから。普段のアンタのスピードに合わせたんだよ」

「そうか。そりゃ悪ぃな。遅れて」

「いいよ、別に。数分しか待ってないし。じゃ、帰ろ」

「あぁ」

スクールバッグを方にかけ、後ろで手を組み、トコトコと先を行くA

そんな様子の彼女を見て、先ほどの上鳴の問いかけを思い出す

『異性として見たことはないのか？』

..見てるさ

物心ついた頃から

「ちょっと焦凍ぉー？はーやーくー！」

「あ、あぁ」

距離が遠くなった俺に手を振るA

あわてて後を追いかける

幼なじみ以上恋人未満

改めて、この距離感かもどかしいと思った