168，私にだけは ページ41
麗日side
好きな人…？
「そしてその人みたくなりたいって
思ってますよね、分かるんです乙女だもん」
その人みたいに、なりたい…
まさか、(人2)ちゃんの事？
「好きな人と同じになりたいよね、
当然だよね。
同じもの身につけたくなっちゃうよね、でも
だんだん満足出来なくなっちゃうんだよね」
何、この人…
「その人そのものになりたくなっちゃうよね
しょうがないよね」
(人2)ちゃんになりたい…？
「あなたの好みはどんな人？」
友達で、いつも救けてくれて、
かっこいい人。
確かに気がついたら(人2)ちゃんの
背中を追っている自分がいる。
だって皆も(人2)ちゃんの事を
頼れる存在だと思ってる
…でもヴィランに狙われとる。
それを知った時、
絶対に渡したくないって思った
「私はボロボロで血の香りがする人
大好きです。
だから最後はいつも切り刻むの」
違う、私はそんな事せぇへん。
憧れる大好きな友達に、そんな事しない！
「ねぇ、お茶子ちゃん。楽しいねぇ」
「楽しくなんか…」
「恋バナ、楽しいねぇ！」
「離れてお茶子ちゃん！！」
膝から一気に血が抜かれる感覚に
眉をひそめた。
しまった、油断した…！！
「麗日ちゃん、蛙吹ちゃん！！」
そんな時、茂みからあの人の声がする。
「皆…！」
「あっ！！」
安心した隙を突かれて、
敵が抜け出してしまう
「人が増えたので、殺されるのは嫌だから
バイバイ……！？」
敵は一瞬目を見開いて、
私の背後に視線を向けた。
視線を追うと、そこには障子君に抱えられた
(人2)ちゃんがいる。
でもそれは本当に一瞬で、
すぐに逃走した
「待っ…」
「危ないわ、今は追わない方がいい」
それから近くまで駆け寄って来た
障子君の後ろに抱えられている(人2)ちゃんを見て、心が張り裂けそうになる。
傷だらけの彼女を見て、
とてもいい気分はしない。
「(人2)ちゃん、酷い怪我…」
「大丈夫、大丈夫だから」
(人2)ちゃんはいっつも
そう言って笑い飛ばすの。
でも私には分かるよ、
きっとその大丈夫は、
大丈夫じゃないんだよね。
皆に心配をかけたくないって意味の
大丈夫なんだよね？
分かるよ、優しい(人2)ちゃんならそうする。
でも、せめて…
「無理しないで」
私には弱さを見せて良いんだよ？
お友達なんだから。
私の大好きな、(人2)ちゃんだもの。
心配くらい、いっぱいさせてよ
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無希(プロフ) - 卵かけご飯さん» 卵かけご飯さん…美味しそう…！！読みやすいですか！？良かった…みっちり文章のみの時は申し訳なく思いながら書いています。なのでそう言ってもらえると嬉しいです、ありがとうございました！！ (2016年11月14日 2時) (
レス) id: 37e553c061 (このIDを非表示/違反報告)
無希(プロフ) - 鈴さん» 初めましてさんですね！鈴さん…素敵な名前！！コメント有難うございます、頑張らせていただきます！ (2016年11月14日 2時) (レス) id: 37e553c061 (このIDを非表示/違反報告)
卵かけご飯 - 更新するたびにいつも見てます！何度でもシリーズすごく面白く読みやすいので大好きです。これからも頑張ってください！！ (2016年11月12日 22時) (レス) id: 7d4584e7c1 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - はじめまして！いつも読ませていただいてます鈴です。続編楽しみです…！頑張ってください∩｡>v<｡`) (2016年11月12日 18時) (レス) id: e702e0c2c6 (このIDを非表示/違反報告)
無希(プロフ) - soyonさん» 初めましてsoyonさん！一気してしまいましたか…ありがとうございあす！！成り代わり抵抗ありますよね、分かります。私も書く時、凄く勇気使いました。デク君いないですからね…泣。ですがそう言ってくださると救われます！！ありがとうございました！ (2016年11月12日 2時) (レス) id: 52afce27d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無希
| 作成日時：2016年10月15日 1時
