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溢れでた涙を拭うことすら出来ないくらい、色々な感情が混ざりあって、わけがわからなくなっている。
私は、多分ぐちゃぐちゃの顔で鋭児郎に言った。
「わたしっ……、まだ鋭児郎のこと好きだよ……っ！」
大粒の涙が、地面に落ちていく。
視界が歪んで、鋭児郎の顔はやがて見えなくなった。
「ずっと前から好きだった……、けど言えなかった……っ」
私がまだ臆病だったから。
そういって、制服の袖で目に溜まった涙を拭った。鋭児郎の顔がやっと見られたと思ったら、鋭児郎は私のことを驚きながら見ている。
それでも私は止まらず、貯まっていた水を流しだすように、言いたかったことを言っていった。
「だから、鋭児郎に沢山のこと仕掛けたの……っ。……言えなかったけど、気づいてもらいたくてっ。でも、私は鋭児郎に嫌な思いをさせてしまった……。嫌われるようなことをしてしまった……っ！」
眉の辺りが固くなる感覚がした。涙で顔が酷いことになっているのは、もう関係無い。
私は、今までのことを鋭児郎に謝りたい。そして、またハグがしたい。仲良しな頃みたいに戻りたい。
私は、今にも消え入りそうな声で言った。
「本当に……っ！……ごめんなさいっ！」
私は、更に涙が止まらなくなり、嗚咽が出た。
言いたいことを言えたからか、力がふっと抜けて倒れそうになった。
背中から倒れそうになったため、目をぎゅっと瞑る。
しかし、痛みは一向に来ない。
代わりに腕を引っ張られて、前のめりになる感覚。
私は、目を開くと目の前には鋭児郎の硬い胸板があった。
そして、久々に感じたこの感覚。
私はすぐに気がついた。嗚呼、今、鋭児郎にハグされているんだなって。
「本当に何なんだよ、もうわけわかんねぇよ俺っ」
上から降ってきた声は、私と同様に弱々しい声。
鼻を啜る音が聞こえ、私の額には鋭児郎の涙がこぼれ落ちてきた。
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ムー - 屋上から社会資料室にいつの間にか移動してる……？いつみても可愛いです！特に社会資料室での壁ドン？はドキドキしました！ (2022年9月4日 23時) (
レス) @page28 id: 812daaa6d6 (このIDを非表示/違反報告)
無気力に自信が有る人 - がわ”い”がっ”だでず〜！キュンキュンしました！ (2022年2月3日 18時) (レス) @page35 id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 切島くんオチの小説は初めて読んだけど、凄く面白かったです！恋する夢主ちゃんはめちゃくちゃ可愛くて、特に告白シーンは最高でした！ (2021年10月5日 19時) (レス) @page35 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
てちじろく - 最高…続きがよみたい…！！！お願いします！！ (2021年6月3日 12時) (レス) id: ce64caf93a (このIDを非表示/違反報告)
Mizu(プロフ) - めっちゃキュンキュンしましたーーーーー！！！最初から両片思いだったなんてちょー可愛すぎます (2020年5月15日 13時) (レス) id: 4855926a40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hermia x他2人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kakuumusou1/
作成日時：2018年1月3日 23時
