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キーンコーンカーンコーン＿＿。
四限目の授業が終わり、チャイムがなった。昼休みに入ると、私はお昼よりも先に鋭児郎のところに行って抱きつこうとした。
が、体の浮く感覚と後ろから引っ張られる感覚がし、後ろを振り向く。
「切島くん！今日はAちゃん借りてくね」
私を浮かせ、引き寄せていたのはお茶子だった。せっかく鋭児郎に抱きつこうとしていたのに。
お茶子の言葉に鋭児郎は「おう」と答え、私はお茶子の思うがままに食堂へ連れていかれた。食堂へ行くと、適当にうどんを貰った。席を探すと、飯田くんとデクくんが座って待っており、二人の前に空いていた二つの席にお茶子と座った。
「うー…、鋭児郎に抱きつこうと思ったのになぁ」
はぁ、と溜め息をつきながら、半泣き状態でうどんを啜る。
「まぁまぁ、麗日さんにも聞きたいことがあったみたいだよ？」
と、デクくんが私を慰める。
「聞きたいことって、鋭児郎とのハグの時間を削ってまで聞きたいこと？」
ふてくされながら聞いた。
毎日、朝と昼休みと放課後はハグをすると自分の中で決めていたのだ。しかし、今日はその毎日の習慣を崩されてしまった。あの温もりを早く感じたいというのに。
鋭児郎の胸板は、もう病み付きになるくらい良い。ハグしたときのことを一時間以上語れるくらいには、一日に何度もしている。
「そのことなんやけど…」
お茶子がご飯を食べながら、話し始める。
「Aちゃん、恋愛感情として切島くんのこと好きなんやないの？」
目を見開いた。それが図星であったから。
けれど、鋭児郎は私のことを女として見ていない。私に慣れすぎて、至近距離でも顔を真っ赤にしてくれない。私は、鋭児郎が女の子と話しているとき、頬を少し赤くなることを知っていた。
お茶子には本音で言うしかない。
「…やっぱ、お茶子には分かっちゃうかぁ」
あはは、と笑いながら私が言うと、恋バナに慣れていないのか飯田くんとデクくんは「え！？」と驚いて赤面をした。
「うん。切島くんにハグしているときのAは、恋してる女の子そのものやし」
女の勘ってやつか。私、そんなに分かりやすかったんだな。
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ムー - 屋上から社会資料室にいつの間にか移動してる……？いつみても可愛いです！特に社会資料室での壁ドン？はドキドキしました！ (2022年9月4日 23時) (
レス) @page28 id: 812daaa6d6 (このIDを非表示/違反報告)
無気力に自信が有る人 - がわ”い”がっ”だでず〜！キュンキュンしました！ (2022年2月3日 18時) (レス) @page35 id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 切島くんオチの小説は初めて読んだけど、凄く面白かったです！恋する夢主ちゃんはめちゃくちゃ可愛くて、特に告白シーンは最高でした！ (2021年10月5日 19時) (レス) @page35 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
てちじろく - 最高…続きがよみたい…！！！お願いします！！ (2021年6月3日 12時) (レス) id: ce64caf93a (このIDを非表示/違反報告)
Mizu(プロフ) - めっちゃキュンキュンしましたーーーーー！！！最初から両片思いだったなんてちょー可愛すぎます (2020年5月15日 13時) (レス) id: 4855926a40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hermia x他2人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kakuumusou1/
作成日時：2018年1月3日 23時
