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気づいたら、自分のこととして話していた。爆豪の表情が少し変化した気がした。けれど、視界が目に溜まる水によって邪魔され、見ることは出来なかった。
ドロドロと、黒い何かが流れていく。
「諦められるなら、もうとっくに諦めてるよ！…でも、出来ないんだからしかたないじゃん。伝えたくても伝えられないんだから。言ったら…言ってしまったら、もう元に戻れなくなるからって、何度も何度も気持ちに気づかぬふりをして、今の関係が壊れないようにってずっと我慢してきたッ。必死に隠してきたけど、それでも想いを伝えたかったから、アピールした…。でも失敗しちゃって、嫌な思いさせちゃった。でも、それでもまだ好きな自分がいて…ッ。私がアピールしたことで、傷つけちゃったから余計にもっと言えなくなって。自然と避けるようになっちゃって、好きだけど、もうどうしたらいいか分かんないよ…ッ！」
こんなに想いを誰かにぶつけたのは初めてだった。心が限界だったのか止まることなく、すべて吐き出してしまった。それも、たった一言のことで。泣くつもりなんてなかったというのに。
後になって、すべて吐き出してしまった自分が恥ずかしくなった。しかし、心の重みがスッと何もなかったかのように軽くなっていた。顔はきっとぐちゃぐちゃだろう。此処にいるのが私と爆豪だけで本当に良かった。
＿＿爆豪、怒ったかな。
少しだけ怖くて、泣いた後で酷い顔ということもあり、顔を上げることが出来なかった。今度こそ呆れられただろうな。
「テメェが一番してぇことはなんだよ」
怒ると思っていたが、爆豪はいつも通りの口調で私に聞いた。一番したいこと。そう言われて思い付いたのは、自分が無理だと思っているものだった。
「…避けたことを謝って、気持ちを伝えたい」
謝って、ずっと募らせてきた気持ちを伝えたい。
「伝えてぇ気持ちがあんなら、先に後悔してねぇで、伝えてからにしろや。まだ見えてねぇ先を考えてんじゃねぇ。今のテメェじゃ、何もしねぇで終わるのがオチだろうが」
確かにその通りだった。本当は分かっていた。見えてないものを考えても意味がないということも。自分がやってしまったことに後悔して、ただ逃げているだけだってことも。私は本当に臆病だ。
言い返す言葉が見つからず、口がまったく開かない。自分の口がまるで飾りのように一ミリも動かない。
「＿＿＿け」
「え…？」
小さく聞こえた爆豪の声が、ほんの少し震えた気がした。
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ムー - 屋上から社会資料室にいつの間にか移動してる……？いつみても可愛いです！特に社会資料室での壁ドン？はドキドキしました！ (2022年9月4日 23時) (
レス) @page28 id: 812daaa6d6 (このIDを非表示/違反報告)
無気力に自信が有る人 - がわ”い”がっ”だでず〜！キュンキュンしました！ (2022年2月3日 18時) (レス) @page35 id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 切島くんオチの小説は初めて読んだけど、凄く面白かったです！恋する夢主ちゃんはめちゃくちゃ可愛くて、特に告白シーンは最高でした！ (2021年10月5日 19時) (レス) @page35 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
てちじろく - 最高…続きがよみたい…！！！お願いします！！ (2021年6月3日 12時) (レス) id: ce64caf93a (このIDを非表示/違反報告)
Mizu(プロフ) - めっちゃキュンキュンしましたーーーーー！！！最初から両片思いだったなんてちょー可愛すぎます (2020年5月15日 13時) (レス) id: 4855926a40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hermia x他2人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kakuumusou1/
作成日時：2018年1月3日 23時
