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“今日はまだ避けなくてもええんやないかな”
お茶子に昼休みに言われたことを思い出した。私は鋭児郎と帰ることにした。今日が終わってしまったら、私は避けなくてはならない。
もっとちゃんと考えていれば、他にも良い考えはあったかもしれない。しかし、思い浮かばなかったのだ。自分の考えが思い浮かばなかったため、お茶子の案に賛成した。だから、今日が最後だ。作戦もお茶子の考えた案で最後にしよう。
昇降口で待っていると、鋭児郎が来た。
「帰ろうぜ」
「うん」
この時間を大切にしよう。
外を見ると、日が沈みかけていた。冬は暗くなるのが早い。今日は晴れていたからか、夕焼けがとても綺麗だった。明日も晴れだといいな。
寒くて手に「はぁ」と息を吹き掛けていると、鋭児郎が私を見る。
「手出してみ」
言われた通りに手を出す。鋭児郎は、ポケットの中からほかほかと温まったホッカイロを出して、私の手に置いた。
「あったかい」
「だろ？あっためといた」
柔らかく笑う彼の横顔はとてもカッコ良くて、思わず見とれた。ギザギザとした歯も、つり上がり気味の目も、赤い髪も。すべてがカッコ良い。
女子からもそれなりにモテている。君の好きな人が私ならいいのに。
「…。」
「…。」
駅までの道を歩いていく。話が珍しく途切れ、目線がなかなか合わない。それが、少し寂しいだなんて感じる。
やっぱり今日の昼休みの作戦のせいなのかな。理由が分からないまま、いつの間にか駅へとついてしまった。電車に乗るときは、いつも私を庇うようにして乗る。私を守るその姿はまるで騎士(ナイト)のようだ。
＿＿私の好きな人は鋭児郎なんだよ。
簡単な言葉なのに。たった一言だというのに。はっきりと伝えられないのはきっと、今の関係が崩れるのが不安だから。
君に簡単に伝えられたら、少しは楽になれるのかな。鋭児郎に告白をする女子に嫉妬しないようにするにはどうすればいいの。
今も君が誰かのモノになってしまうんじゃないかって、不安なんだ。
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ムー - 屋上から社会資料室にいつの間にか移動してる……？いつみても可愛いです！特に社会資料室での壁ドン？はドキドキしました！ (2022年9月4日 23時) (
レス) @page28 id: 812daaa6d6 (このIDを非表示/違反報告)
無気力に自信が有る人 - がわ”い”がっ”だでず〜！キュンキュンしました！ (2022年2月3日 18時) (レス) @page35 id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 切島くんオチの小説は初めて読んだけど、凄く面白かったです！恋する夢主ちゃんはめちゃくちゃ可愛くて、特に告白シーンは最高でした！ (2021年10月5日 19時) (レス) @page35 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
てちじろく - 最高…続きがよみたい…！！！お願いします！！ (2021年6月3日 12時) (レス) id: ce64caf93a (このIDを非表示/違反報告)
Mizu(プロフ) - めっちゃキュンキュンしましたーーーーー！！！最初から両片思いだったなんてちょー可愛すぎます (2020年5月15日 13時) (レス) id: 4855926a40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hermia x他2人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kakuumusou1/
作成日時：2018年1月3日 23時
