驚きの吉報 ページ8
「お、驚いた……」
驚きの登場の仕方に、
心臓がバクバク脈打っている。
俺が驚いていることに気付いたのか、
こんのすけは空中浮遊したまま
「申し訳ございませんっ!!」
土下座をかましてきた。
驚きをくれたことに感謝はしているが、
誰かの顔をドアップで見ることなんて
始めてだったからな。
衝撃のあまり硬直している俺の腕を
引っ張って、場所を移動させるのは
三日月だ。
ちゃっかり自分の近くまで俺を引き寄せた
三日月は、いきなり現れたこんのすけに
驚くことなく、呑気に挨拶をしている。
「おはよう、こんのすけ。
こんな朝早くに、何か急ぎの用か?」
他の者は寝ておるから静かにな、と
人差し指を唇へ寄せる三日月に、
こんのすけは了解しました、と
小声で反応する。
ひょん、と尻尾を振って、こんのすけは
俺と三日月の前に浮かぶ。
口にくわえているのは…携帯端末?
「ふぉふぉふぁみふぁ」
「こんのすけ、携帯端末を口から
出した方がいいと思うぞ」
何を言っているのか全く聞きとれなかった。
俺の指摘にこんのすけはすみません、と
恥ずかしそうに謝り、携帯端末を
虚空へと消す。
再度キリッとした表情を作り、
今度は携帯端末をくわえず口を開いた。
「この度は、貴重な証拠提供を
ありがとうございました。
あの写真は政府の上層部へと渡り、
今は審神者の取り調べが行われております。
暫くは審神者が本丸を不在になさるので、
そのことをお伝えに参りました」
昨日審神者が追いかけてこなかったのは、
こんのすけに連行されたかららしい。
審神者の居場所が分かったのか、
明らかにほっと息を吐く三日月。
審神者が不在の間に、俺は他の刀と
親交でも深めておくかねぇ。
とりあえず、光忠のところにでも行くか。
「報告ありがとうな、こんのすけ。
審神者が帰ってくる際には、
連絡してくれるかい?」
頭を撫でると、こんのすけははい! と
笑顔で返事をして、消えた。
聞き分けの良い狐さんで何よりだ。
それじゃあ、早速光忠を探しに
行こうかと腰をあげる。
すると、三日月が不安そうに
俺の着物の裾をぎゅっ、と握って、
どこに行くんだ、と目で訴えてくる。
審神者が暫く本丸に帰ってこないし、
三日月を一人にさせても大丈夫だと
思ったんだが…
「黒鶴、くろつる」
甘えるような声を出しながら、
力加減を調整し、リズミカルに
裾を引っ張ってくる三日月。
やめろやめろ、着物の裾が伸びる!
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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月珠 - 1から読みたいのでパスワードを教えてください！ (2022年12月23日 17時) (
レス) id: d908ec33e4 (このIDを非表示/違反報告)
眠民(プロフ) - 1から読みたいのですがパスワードが掛かっていて読めないのでパスワード解除、もしくはパスワードを何処かに書いて頂けませんか？ (2022年9月3日 5時) (レス) id: fcb69bf060 (このIDを非表示/違反報告)
？(^^)？ - 1から読みたいのですがパスワードを教えていただけませんか？お願いします！ (2022年4月21日 22時) (レス) id: 2bcf67198a (このIDを非表示/違反報告)
Rin?^^*(プロフ) - 1から読みたいのですが、パスワードを教えて頂けないでしょうか？ (2020年10月11日 14時) (レス) id: ed59144b66 (このIDを非表示/違反報告)
はるかかなた(プロフ) - 一から読みたいのですが、パスワード教えていただけませんか？お願いいたします。 (2020年9月9日 23時) (レス) id: b232e8656d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：師走氷 | 作成日時：2016年8月19日 12時
