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驚きの追加注文 ページ4

鶴丸の無茶というのは、

きっと俺が霊力のみで刀剣を

治したことだろう。

俺としても、寿命が減ると言われたから

霊力のみで治したくないんだがな。

分かったな? としつこく聞いてくる

鶴丸に、はいはい、と返事をする。

「分かってるさ。俺としても、自らの

寿命と引き換えに傷を治したくない。

俺が死んでしまえば、驚きを届ける

人がいなくなるだろう?」

あの本丸には、俺以外に驚きを

与えられる人がいない。

鶴丸の驚きを提供しろという約束も

まだ果たせていないし、

ただで死んでやるつもりは更々無い。

そう言うと、鶴丸は納得したのか

しつこく言うのをやめた。

その表情は、眩しいものでも見るかのように

目が細められている。

「Aは頼もしいな。

…そんなきみに、してほしいことが

あったりするんだが」

いいよな、と悪戯っ子のような笑みを

見せる鶴丸。

前々から思っていたが、どうも鶴丸は

追加注文が多い。

断る気はないが、あとから増やされる

注文には驚きの連続だ。

退屈しなくて済むが、こっちも

やらなきゃならないことが山ほどある。

提案によっては、後回しになるものも

多いだろう。

一応了承すると、鶴丸はありがとう、と

早速話を始める。

「きみは光忠を知っているかい?

燭台切光忠、通称眼帯男だ。

Aには、極力光忠と一緒に

いてもらいたいんだ」

聞いたことのある呼び名に、

ああ、と納得する。

俺が悲鳴をあげたときに駆けつけた、

執念深い眼帯男だ。

「何故、彼につかなきゃならないんだ?」

現在俺は三日月と共に行動することを

余儀なくされているので、

あまり光忠に構えない。

鶴丸は俺の質問を予想していたのか、

くちごもることなくスラスラと話す。

「光忠には今、支えとなる刀がいないんだ。

長谷部はあいつに付きっきりだし、

俺はきみに本丸を任せてしまったし。

光忠が光忠であるためにも、

『鶴丸』という存在は必要不可欠なんだ」

頼む、と両手を合わせる鶴丸。

想像していたよりも重い頼み事だった。

頭まで下げてきたし、これは本格的に

お願いしますのポーズだ。

今更光忠の一振りや二振り増えたところで、

対して俺の行動範囲に支障はでないだろう。

問題は、三日月の世話を誰が見るかだ。

三日月の世話も一緒に見れるなら見たいが、

光忠は果たしてそれを許可するのか。

最悪三日月は屋根裏で保護だな…と

腕組みをしながら考える。

驚きのおっちょこちょい→←驚きのアドバイス


ラッキーカラー

あずきいろ

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西 - この方角に福があるはずです


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月珠 - 1から読みたいのでパスワードを教えてください! (2022年12月23日 17時) (レス) id: d908ec33e4 (このIDを非表示/違反報告)
眠民(プロフ) - 1から読みたいのですがパスワードが掛かっていて読めないのでパスワード解除、もしくはパスワードを何処かに書いて頂けませんか? (2022年9月3日 5時) (レス) id: fcb69bf060 (このIDを非表示/違反報告)
?(^^)? - 1から読みたいのですがパスワードを教えていただけませんか?お願いします! (2022年4月21日 22時) (レス) id: 2bcf67198a (このIDを非表示/違反報告)
Rin?^^*(プロフ) - 1から読みたいのですが、パスワードを教えて頂けないでしょうか? (2020年10月11日 14時) (レス) id: ed59144b66 (このIDを非表示/違反報告)
はるかかなた(プロフ) - 一から読みたいのですが、パスワード教えていただけませんか?お願いいたします。 (2020年9月9日 23時) (レス) id: b232e8656d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:師走氷 | 作成日時:2016年8月19日 12時

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