驚きのアドバイス ページ3
鶴丸の部屋に戻って、
布団を敷いて。
審神者の姿は見えなかったし、
今日は各部屋で寝ようということで
解散になったんだが。
「おやすみ、黒鶴」
「…ああ、おやすみ三日月」
何故か俺は、三日月と一緒の部屋で
寝ることになった。
別に嫌ではないんだがなぁ…。
布団の中に入って寝る体勢になると、
すでに三日月は夢の中だ。
三日月は審神者に対してのトラウマが
頭から離れないらしく、
ずっとガタガタ震えていたし。
見るに耐えかねた前田と平野が、
俺に三日月を預けた。
まぁ、トラウマの対象の行方が
分からないとなると、いつ暴力を
振るわれるか不安になるからな。
前田と平野の意見には賛成だったし、
三日月はこの本丸における数少ない
常識刃だ。
安定のように情緒不安定になられても
困るし、まぁ最善の行動だったと
自己暗示しておこう。
「……」
三日月は俺がいると知っているからか、
安心したように寝息を立てて寝ている。
…自分の隣で誰かが寝ているなんて、
お泊まり会のような経験は初めてだ。
昔は体が弱かったし、外にだって
満足に出られなかった。
こんな体験も、悪くはないか。
三日月の方に顔を向けて、
俺も夢の中へと旅立った。
鶴丸に会えるといいな、と思いながら。
「やっぱり、念じるって大切だな」
目が覚めると、またしても真っ白な
空間に俺は立っていた。
あったはずの亀裂などは無くなっていて、
再構築された真っ白な空間。
そこには、俺の会いたかった人がいた。
「色々と順調みたいだな、A」
雪の精のような、真っ白な姿。
間違いなく、鶴丸だ。
「ああ、狐のおかげで順調だ」
鳴狐とは言っていないが、鶴丸は
俺の言ったことを理解したらしい。
「彼、生きていたのか。驚いたな!」
姿が見えなかったからてっきり…と
不吉なことを言ってくれる鶴丸。
本丸にいたはずの刀剣の数に
カウントされていないし、
鳴狐はあまり目立たないタイプらしい。
影のようにひっそりと生きている
鳴狐だが、本丸には長くいたぶん、
本丸の情報についてはバッチリだ。
今後の予定を鶴丸に話すと
驚かれたが、いいんじゃないか、と
許可された。
付け加えて、驚きのアドバイスもくれた。
「本丸にいる刀は、基本傷がある。
傷を治したいなら、手入れ部屋に行って
妖精に頼むといい。
手入れ部屋は俺の部屋の隣だから、
きみもきっと分かるだろう。
…くれぐれも、無茶なことはするなよ?」
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西 - この方角に福があるはずです
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月珠 - 1から読みたいのでパスワードを教えてください！ (2022年12月23日 17時) (
レス) id: d908ec33e4 (このIDを非表示/違反報告)
眠民(プロフ) - 1から読みたいのですがパスワードが掛かっていて読めないのでパスワード解除、もしくはパスワードを何処かに書いて頂けませんか？ (2022年9月3日 5時) (レス) id: fcb69bf060 (このIDを非表示/違反報告)
？(^^)？ - 1から読みたいのですがパスワードを教えていただけませんか？お願いします！ (2022年4月21日 22時) (レス) id: 2bcf67198a (このIDを非表示/違反報告)
Rin?^^*(プロフ) - 1から読みたいのですが、パスワードを教えて頂けないでしょうか？ (2020年10月11日 14時) (レス) id: ed59144b66 (このIDを非表示/違反報告)
はるかかなた(プロフ) - 一から読みたいのですが、パスワード教えていただけませんか？お願いいたします。 (2020年9月9日 23時) (レス) id: b232e8656d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：師走氷 | 作成日時：2016年8月19日 12時
