第41話：崇高な悪魔のマーチ ページ41
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真っ逆さまに落ちていく。
赤い、赤い空。
これまで、“個性”と体質の干渉で死ぬことが出来なかったA。
連合と共に居ることが、あまりに楽しく尊くて。
自分が終わりを望めば全ての事柄が終息することに気がつくまで随分と時間を要してしまった。
Aの体は風を切る。
こういう時、かつての思い出や残した後悔ばかりが走馬灯として脳裏を駆け巡るという話は本当だった。
｢(本当の名前、呼んであげたかったな)｣
不意に“彼”の横顔を見た時、その瞳には何の感情も宿していないことに気がついた。
この世に対する憎悪か、かつての家族に抱く憤懣か、責任に対する
あぁ。
｢(ごめんね、_____)｣
やがてAの体は地面に叩きつけられる。
どん、でも、ぐちゃ、とも言い難い不気味な音が響く。
叫びたいほど全身に激しい痛みが走るが、声を出すこともままならない。
つらい、苦しい。
｢(……みんな、毎回この痛みを耐え抜いてきたのかぁ)｣
ごふ、と体内から共に込み上げてきた空気は血の味がする。
｢(空、赤すぎない？)｣
頭から真っ逆さまに落ちて、即座に意識も命も飛ぶ予定だった。
それなのに、どこか遠くで自分を呼ぶ声がする幻聴まで聞こえる。
｢Aさん、ごめんなさい、間に合わなくて……！｣
その声は幻聴などではなかった。
ホークスの紅羽が視界を埋め尽くしたことにAは自然と涙が溢れさせた。
｢なん、で……ここに、｣
パーカーのフードに滑り込んだ1枚の羽はAの頭部強打を阻止し、今も足掻くように内側から伸し上げていた。
｢貴女ひとりすら救えなければ、俺のヒーロー活動は何の意味も無いんですよ｣
もう誰も苦しまないで欲しいと最期のお別れをしたはずだったホークスが、Aを抱きかかえる。
｢夢を見たんです。Aさんと死柄木が、変な研究室で……｣
ホークスは呼吸を乱しながら拙い説明をする。
状況を掴めないAは何となくドクターに塗られた例の薬が影響していることを察した。
｢それ昨日、私たちが会う少し前の日のことだ……｣
伝播の手段は「ここ数日の行動から推測するにキスや粘膜接触の類いだったのだろうな」と虚ろな瞳の中で思考を巡らせる。
荼毘も同じ
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続く (更新停止中)
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乃愛(プロフ) - ほんとうに、すきです... (2021年10月3日 1時) (
レス) @page28 id: 78a106acd8 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - もう好きです！あづまさんの小説！これからも読ませてください！ (2021年9月27日 6時) (レス) @page23 id: 30b611b787 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - すごい主人公の危うさが綺麗に表現されていて好きです！(語彙力なくてすみません) (2021年9月22日 18時) (レス) @page16 id: 7259fb1aa4 (このIDを非表示/違反報告)
御堂(プロフ) - 初めまして。こういった敵連合のお話すごく好きなので嬉しいです、前作から見ていて言葉の表現とかタイトルとか凄く綺麗で読みやすいな~と思いコメントさせて頂きました…！無理せず更新頑張ってください！楽しみに待っております◎ (2021年9月18日 13時) (レス) id: 45dbeb9083 (このIDを非表示/違反報告)
落魄 - すみません、誤字がひどいですね。最後の分はあづまさんがいいならコメントしたいのですが大丈夫でしょうか？と打とうとしたものです。支離滅裂な文章ですみません。 (2021年9月18日 11時) (レス) id: 03af4fb6da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あづま | 作成日時：2021年9月18日 1時
