第24話：Guilt world ページ24
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｢ンな都合良いワケ無えだろ｣
｢あぅ〜〜……｣
襟を掴み、不機嫌な表情をしてホークスから引き剥がした荼毘は保護者の如くAを抱き上げる。
MERCER bisの外箱を開封した荼毘は生キャラメルシフォンケーキ1口分をフォークに刺し、Aの口元へ差し出した。
｢ほら、早く食え｣
｢でもこれ弔くん達に……むぐ｣
賞味期限は当日中だ、と無理やり押し込まれたケーキをAは不服そうにもぐもぐと咀嚼する。
｢……お前の“個性”のエネルギー源、糖分だろ｣
｢荼毘くん、私のこと何でも分かってるねぇ｣
この勝ち誇った荼毘の顔！
此方に向けて｢どうだ、お前は知らなかっただろ?｣という挑発的な表情をしながら口角を上げている。
｢あと、解毒剤飲んだフリとか気ィ遣ったつもりか? ？｣
｢えっAちゃんのアレ演技だったの！？｣
｢荼毘くんの方が辛そうな顔、してたから……｣
そりゃ解毒作用は効くどころか悪化の一途を辿るのは当然だ。こんなことになるのなら、確実に強力な解毒剤を2本入手してから駆け付けるべきだった。
｢それ食ったら行くぞ、リーダーに呼ばれてンだ｣
｢んぇ、どこ……いくの？｣
ヘトヘトの彼女を抱え立ち上がる荼毘の足止めをする。
｢彼女を連れ回す気か！？しばらくは絶対安静が必要だ｣
｢じゃ、お前が看病するってか？無理だろ、俺と同じように襲う5秒前の顔してたクセによ｣
ギクッと顔面の筋肉が強ばるホークスを横目に荼毘はケタケタと笑い｢残りは食ってくれ｣とAを小脇に何処かへ去ってしまった。
｢……意地でも2人にさせない、ってか｣
＊＊＊
連合と合流した荼毘はAを地面に下ろし、ぐるりと肩を回した。
｢ったく、なんで俺までこんな面倒なことを……｣
｢お前も義爛に紹介してもらっただろ！｣
｢あらら？Aちゃんダウン中なのです？｣
何となく状況を察した死柄木が荼毘を見ながら舌打ちをする。
｢ゔ〜、ここどこ……｣
｢何も聞かされないで連れてこられたのか〜、ここは泥花市。Aちゃん大丈夫? 水飲む?｣
ポンッと手から500mlのミネラルウォーターを顕現させたコンプレスから受け取り、一気に飲み干す。
｢泥花、美味しいスイーツ店、無い……｣
怪訝な表情でAを見つめながら人の気配を察知したトガが「誰か来ます！」と叫ぶ。
スライディン・ゴーと名乗るプロヒーローは地を滑空しながら連合を一瞥し、Aの姿を捉えると首を傾げた。
｢君、資料に無い人物だな！誰だ？｣
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乃愛(プロフ) - ほんとうに、すきです... (2021年10月3日 1時) (
レス) @page28 id: 78a106acd8 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - もう好きです！あづまさんの小説！これからも読ませてください！ (2021年9月27日 6時) (レス) @page23 id: 30b611b787 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - すごい主人公の危うさが綺麗に表現されていて好きです！(語彙力なくてすみません) (2021年9月22日 18時) (レス) @page16 id: 7259fb1aa4 (このIDを非表示/違反報告)
御堂(プロフ) - 初めまして。こういった敵連合のお話すごく好きなので嬉しいです、前作から見ていて言葉の表現とかタイトルとか凄く綺麗で読みやすいな~と思いコメントさせて頂きました…！無理せず更新頑張ってください！楽しみに待っております◎ (2021年9月18日 13時) (レス) id: 45dbeb9083 (このIDを非表示/違反報告)
落魄 - すみません、誤字がひどいですね。最後の分はあづまさんがいいならコメントしたいのですが大丈夫でしょうか？と打とうとしたものです。支離滅裂な文章ですみません。 (2021年9月18日 11時) (レス) id: 03af4fb6da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あづま | 作成日時：2021年9月18日 1時
