Pretty (ページ44)

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「バスケ部、他に知ってるやついる？」

「えと、チソン...ロロ...あとドンヒョクオッパ、ジェミンオッパ、ジェノオッパ、ロンジュンオッパです！」

「全員じゃん！！！」

ていうかオッパってなに！？あいつらAちゃんにオッパって呼ばせてんの！？

マクさんはバスケ部の方を頭の中に想像しているのか、眉毛を眉間に寄せてむむむと唸っている。

さっきからリアクションが大きくて可愛いなあ。

「オッパっていいね。俺もオッパって呼んでほしいな、Aちゃん」

納得したコーヒーが淹れられたのか、ヨンホさんがわたしとマクさんの分を目の前に置いてくれた。

「Aちゃんは角砂糖二つね。」とウィンク。

今日もスマートですねえ...。

「オッパですか...？はい、ヨンホオッパ」

オッパ文化が未だによくわかってないけど、ヨンホさんはかなり歳上だしオッパって感じするし、抵抗なくそう呼ぶ。

「うんうん、可愛いね」

「へへ...」

ヨンホ...オッパに頭を撫でられ、嬉しくて笑みが溢れてしまう。なんか歳の離れたお兄ちゃんみたい。

「...」

マクさんがなにか物言いたげにわたしをみて口を開けたり閉めたりしている。

どうしたのかな。

するとヨンホオッパがマクさんの言いたいことを勘づいたのか、ニヤニヤしながら言う。

「どしたの、マク。マクオッパって呼んでほしいの？」

「やっ、いや...ちょっと...あー、ホント」

マクさんはなんだか目線をうろうろさせて頭をかいたりしてる。

ヨンホさんは楽しそうにそんなマクオッパを見つめている。

ヤッカン...アー、アニ、とかなんだかぶつぶつ言った後、マクさんはわたしをみた。

「あの...お、俺も、オッパって呼んでほしい...」

い、嫌だったら！全然！！！！と言いながら早口で弁解(？)をするマクさんを見るとなんだか母性が芽生えてくる。

ふたつも歳上なのにかわいい...。

「はい、マクオッパ」

「！」

「よかったねえマク」

そう呼ぶとマクオッパは嬉しそうに笑ってくれた。かわいい。

ヨンホオッパが右手でわたしの頭を、左手でマクオッパの頭をよしよしと撫でた。