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緊張しながら面接の場所であるバイト先に向かったのに、少し話してその場でオッケー、じゃあ明日から来れる？ってあっさり決まってしまってなんだか拍子抜けしてしまった。
何はともあれ、わたしもこれでおしゃれなカフェの店員さんというわけだ...。
わあ〜なんかいいじゃんっ！
店長さんはとても美形でビックリしちゃったけど、優しそうだから大丈夫だと思う。
チソンくんは心配してたけど、ロロはきっと一緒に喜んでくれるだろうな〜と思ってたらもうお昼の時間。
ロロがやってきたので早速報告する。
「あのねっ！バイト、受かったよ！」
「えっ！」
「え！よかったじゃん！」
ロロはわたしの手を握ってゆらゆらと揺らしている。かわいいなあ...。
チソンくんは複雑そうな顔をしている。喜怒哀楽のどれ？その顔...。かわいいからいいけど...。
「僕、やっぱり心配だよ...A、可愛いから変なお客さんにちょっかいだされたらどうしようかって...」
「チソン、大袈裟」
「A、大袈裟なんて言葉使えるようになったの？」
本当に心配そうな顔をしてわたしと目線を合わせてくるチソンくん。なんでそんなに心配なんだろう？ただのバイトだし大丈夫だと思うんだけど...
ロロはマイペースにわたしの返事にビックリして目を丸くしてる。ふふん、ちゃんと毎日勉強してるんだもん。
「大丈夫だよ〜」
「...」
「...」
な、なんで2人して急に黙っちゃうの。
「...確かに、なんか僕も心配になってきたな〜...A、ちゃんと変なお客さんに言い寄られても断れる？」
ロロが眉毛を下げながら問いかけてわたしの手をギュッと握る。ロロの手、あったかいなあ〜...
それに返事をする。
「断れるよ〜」
「断れないでしょっ！」
「えっ！？」
チソンくんがすぐさま否定する。なんで...断れるって言ったよ...？？
「Aっ！」
「はいっ」
「いい？変なお客さんに言い寄られても無視するんだよっ！？」
「はいっ」
「ちゃんと他の店員さんに助けてー！って言える？」
「はいっ」
急に2人にずい！と詰められてなんとなく背筋を伸ばして返事をする。
「...」
「...」
「な、なんでまだ心配そうなの〜〜っ」
この2人、何言っても心配しちゃうじゃん...！
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作者名：ゆにこ | 作成日時：2021年2月9日 19時
