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大分韓国に慣れてきて、ヒアリングも言葉も前よりは問題がなくなってきた。
チソンくんもロロもオッパたちも、「本当に韓国語が上手くなったね〜」って褒めてくれるくらい。
...まあ、身内の贔屓目はあるかもだけど...。
そこで、わたしがやりたかったことがついに実現できるかもなのだ！
なにかっていうと、そう、バイト！
韓国といえばおしゃれなカフェ。わたしの通ってる高校周辺もおしゃれなカフェが溢れてる。
お洒落すぎて敷居高いかもだけど、誰もが一度は憧れるよね？カフェでのバイト。
で、今日は面接の日なのだ！
チソンくんとロロとのお昼の時間、意気揚々とそのことを話した。
「え、...バイト...？」
「うんっ」
「へえ〜！頑張ってねA！受かったら行くよ！」
ロロはいつもの笑顔ですぐに受け入れてくれた。へへ、ありがとうなんて返しながら驚いたまま固まってるチソンくんを見る。
？...なんかワナワナ震えてる...？
「聞いてないけどっ！？」
「？今言った」
「そ、そうだけど...！」
チソンくんは何か言いたげに口をギュッとしている。
「どこに応募したの？」
「駅の近くの...」
「あ、わかった！白い壁のとこ？」
「そうそう！そこ」
そんなチソンくんを置いてけぼりにし、ロロは話を進める。わあ〜、あそこコーヒーが美味しいって評判だよ！なんて情報もくれた。
そうなんだ...。コーヒーあんまり飲めないけど大丈夫かな...
「Aっ！」
「わ、はいっ」
チソンくんがわたしの目をまっすぐ見て手をガシッと掴んだ。
「や、やなことされたらすぐ連絡して！」
「面接に行くだけだよ？」
大袈裟だなあチソンくんは。まあそこが可愛いけど...。
「真剣に聞いてるっ？なんでニコニコしてるの？」
「チソンがかわいいから」
「も、もう！真剣に聞いてないでしょっ！」
顔を真っ赤にさせて怒ってるけどそんな姿も可愛いだけだよ。
しかも連絡しても多分部活中だからスマホ見てないでしょきっと。
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作者名：ゆにこ | 作成日時：2021年2月9日 19時
