Pretty (ページ13)

今日:2 hit、昨日:16 hit、合計:409,848 hit

13 ページ13

わあ！同じ部活の人だ！ラッキー！この人に渡そう！

「そうなんですか！これ、」
「じゃあ一緒に行こうか」

チソンくんに届けてください、と続けようとしたらよくわからないことを言われてしまった。

え？なんで？ついでだし届けてくれれば...わたしいく意味あるのかな...？

しかしわたしにはその意思を伝える語彙力がない。

あれよあれよという間に手を引かれ体育館に入ってしまった。

「え！Aちゃんとジェノ！？なんで！？」

いち早く気づいたのはドンヒョクオッパ。知り合いの姿を見たらなんとなくホっとした。

この人ジェノさんっていうんですね...。

チソンくんも気づいたようで、驚いた顔をしながらこちらに駆け寄ってきてくれた。かわいい...。

「A！？どうしたの！？」

「あ、チソン、スマホ！」

「え！？僕わすれてた！？わざわざきてくれたの！？」

　

チソンくんにやっとこさスマホを渡す。ありがとうと言いながらなんだか嬉しそうな顔をするチソンくん。

スマホに会えたのがそんなに嬉しいんだねえ...。

「というかジェノヒョン、なんでAと手繋いでるんですかっ」

「え？困ってたから連れてきてあげたんだよ」

未だに握られている手を見たチソンくんがジェノさんに言うと、ジェノさんはさも当たり前かのようにそう返した。

そ、その通りですけれどもう離してもいいんじゃないかなあ...？

「もう手、大丈夫ですっ、ありがとうございます」

「うん」

優しく手を離される。なんか今日は色々とドキドキしすぎて寿命がすごく縮んだ気がする。

わたしの役目は終えたのでやっと帰れるなあ...とホッと胸を撫で下ろす。

「ジェノさん、ありがとうございました。チソン、頑張ってね」
「うん！スマホありがとうねA」

そのまま帰ろうとするといつこっちにきたのかドンヒョクオッパがわたしの手首をガッチリと掴んだ。