Pretty (ページ1)

今日:6 hit、昨日:21 hit、合計:409,873 hit

1 ページ1

jeno

4限目の体育帰り。最近肌寒くなってきたけど、運動して汗ばんだ肌にはひんやりと冷気を感じて心地いい。

授業は早めに終わったはずなのに、だらだら着替えていたらとっくに授業は終了していたので、学校はすでにお昼ご飯モードになっている。

「え、ちょっとまってチソンイと一緒にいる子あれ誰？」

「え？」

1年生の教室の前を通ろうとしたとき、ドンヒョクが急に興奮した様子で一緒に歩いていた僕に話しかける。

それにつられて教室を見ると、部活の後輩であるチソンが女の子とお昼ご飯を食べていた。

確かにチソンに女の子のイメージはないなあ。

「めっちゃ可愛くね！？てかチソンイって女の子の友達いるんだ！え、もしかして彼女？」

「知らないよ」

ドンヒョクはいささか不満そうに僕を見た。なんだよその顔。

「ジェノ興味なさすぎじゃね？」

「あんまり1年生の教室じろじろみると怖がられるよ」

それもそうか～なんて納得したんだかしてないんだか。

怖がられる、なんて言ったけどあんまりドンヒョクが騒ぐからやっぱり気になってしまってなんとなくチソンと女の子を見る。

チソンが何やら必死に話していて、女の子の方は笑顔で頷いている。

なんとなく笑顔から目が離せず、しばらく見てしまった。すると、女の子の方がこちらに目を向ける。

...あ、目があった。

腹減った～と騒ぐドンヒョクの声にハッとして目を逸らす。
たしかに、ご飯もまだだった。

空腹を自覚してしまった男子高校生2人は、早足で教室の前を通り過ぎた。