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大ちゃんの肩を抱き、バンバンと叩く。
何を言ったらいいのか言葉が出てこなかったけど、でもそれだけで何かは伝わる気がした。
「じゃあ、またな」
「おう」
「着いたら連絡してよ？」
「帰って来た時もね」
「そしたらまた一緒に飲もう」
最後にみんなで笑う。
そして、じゃあ！と言うとみんなバラバラに足を踏み出した。
リーダーの留学は予想外ではあったものの、ただのきっかけ。
遅かれ早かれ俺たちはこうして別の道を歩くことになったんだと思う。
だけどそれでこの５人の絆がなくなるわけじゃないことはもうわかってる。
俺は足を止めることなく夜空を見上げ、溢れそうになる涙を必死で堪えていた。
・
見送りには来るな。
そう言われていたにもかかわらず来てしまったのは、なんとなく自分の中で踏ん切りをつけたかったからなのかもしれない。
ネットでゲートとスケジュールを確認し、展望台から機体を探す。
見ればボーディングブリッジが離れ、すでにプッシュバックがはじまっていた。
やがて滑走路に向かって進みはじめる。
俺はひどくドキドキしながらそれを見つめていた。
あの中に大ちゃんがいる。
無事に飛び立っていきますように。
滑走路の順番待ちの列に並んだ機体はいつの間にか次の番。
侵入したかと思うとすぐにスピードを上げて飛び立って行った。
ああ、行ってしまった…
その機体が空高く、見えなくなるまで目で追いかける。
しばらくして視界から消えると俺は見上げた顔を下ろして大きく息を吐いた。
・
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LILY(プロフ) - はるジャスミンさん» はるジャスミンさん、返信遅くなりました。うれしいコメントありがとうございます。今頃５人はどうしてるのかな…なんて考える元日。彼らが少しでも安堵と幸せを感じているといいな…と思います。その未来が輝きますように！これまで本当にありがとうございました！！ (2021年1月1日 22時) (
レス) id: de76939beb (このIDを非表示/違反報告)
はるジャスミン(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました。いつも読ませていただき感想も送ることができずでした。彼らの未来が輝きますように。読ませていただきありがとうございました。 (2020年12月30日 23時) (レス) id: 503c3e1fd3 (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - えーすさん» えーすさん、本当にね…多分５人はいろいろ抱えてきたんだなとしみじみ思いますよね。そんな中でも絶えず笑顔を見せてくれて…T Tお話の５人のように無邪気に楽しみ、みんなで何かに挑戦するよろこびを感じた日々もきっとたくさんあったはず。それはこれから先も…ね！ (2020年12月30日 9時) (レス) id: de76939beb (このIDを非表示/違反報告)
えーす(プロフ) - 夢を叶えるまで、ひたすらに前を向いている時、進んで良いはずだけれど不安に苛まれる時、退き際。その全てを5人で抱えてきたんですよね。20年。誰かのせいにせず全部自分たちで考えて。きっとこの会社がうまくいくように、リアルの5人ももう一度羽ばたいて来るんですね (2020年12月29日 12時) (レス) id: 8e65e4d931 (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - SUさん» SUさん、こちらこそありがとうございます。本当に…いつまでも楽しい５人でいてくれたらいいですよね！いろんな道を経て、またその５人の道が先で繋がって５人が同じ景色を見られるといいな。それまで見た景色の話をしながら、笑い合っていて欲しいです♪ (2020年12月29日 9時) (レス) id: de76939beb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILY
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/Colorfulstory/
作成日時：2020年12月20日 9時
