XX難目 ページ16
寧々「花子くん！」
花子「どうかした？ヤシロ」
寧々「あのね！昨日死にたがりの屋上さんを試しに行った子が居なくなったの！」
花子「え………？七不思議の零番目の………？」
寧々「そう！花子くんは何か知ってる！？」
花子「大変だ………急がなくちゃ」
花子「零番目…………」
『苦しい…………悲しい…………痛い…………消えたい…………死にたい…………』
花子「零番目！」
『…………屋上から…………』
花子「零番目！！！！！」
『…………なに？普』
花子「っつ……君はやり過ぎだ………その席番は返してもらうよ！」
寧々「貴女が………死にたがりの屋上さん？」
花子「！ヤシロ！なんでここに！？」
寧々「止められたって来るに決まってるじゃない！気になるし！」
『…………貴女も、この時を永遠にしましょ？』
寧々「えっ？」
花子「やめろ、ヤシロには手を出すな」
『…………随分と生意気。その子は今しかチャンスが無い。今しなくていいの？』
寧々「え………？今しかチャンスが無い…？」
花子「………ヤシロ、ごめん」
寧々「花子くん！？なに……を…………………」
『…………苦しい…………悲しい…………痛い…………消えたい…………』
花子「『死にたい』」
花子「っ、しまっ」
『私は愛されない。私は殺されたい。見てるだけ。悲しい。痛い。苦しい。』
花子「…………A、ごめん。俺はやらなきゃいけない」
『私は殺されたいのに、消えちゃいたいのに、なぜ止めた』
花子「っつ…………ふぅ、ふぅ」
『私は………僕だけ愛された。大事にされた。…………私は必要とされない』
花子「やめ………ろ」
『苦しい…………悲しい…………痛い…………消えたい…………死にたい』
『今を永遠にする。ずっとずっと、回り続ける』
花子「そんなことしたって……Aは救われない…………！」
『一番幸せなはずの日に、私は死んだ』
『その日を永遠にするため』
花子「ぁ………あぁ…………」
『貴方はまた助けられずに終わる』
『永遠に、刻もう』
.
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名：XII | 作成日時：2020年4月25日 17時
