お姉さんの力_。 ページ7
クロノ「合格だよ、おめでとう。2人の力は凄いね。
お姉さん感動しちゃった。」
拍手しながら涙を拭く素振りを見せる。
お姉さんと言うよりお母さんが混ざってる様な気がするが。
だが合格なので、何はともあれ良いだろう。
アルト「じゃあ、クロノさんと勝負しても?」
クロノ「良いよ〜♪…じゃあ最強っていうの教えてあげる。」
唇辺りに人差し指を近づけると、クロノは
笑いながら言いグラウンドに戻って行った。
2人も駆け足で戻ると、ベティは驚きの声を上げた。
ベティ「この短時間で…?冗談ですか?」
2人「アルト/エル が一緒なら出来ます!」
そうベティの目を2人が熱い瞳を向ける。
…情熱に溢れた2人の目と声。ベティは少し
感激をしていた。そしてクロノは地面に落ちている
30センチ程の木の枝を拾い、
クロノ「よし、2人とも!お姉さんの事、
消すつもりで来てごらん?」
その言葉に2人は同時に頷くと、手を繋いで
魔力をアルトが、制御をエルレナがする。
弓矢を作る。今度は氷の矢だ、アルトの魔法属性は
氷と炎、自在に強い力を扱える。
エルレナがその矢を引いて、そして…指を離した_
2人「二人の高速の弓・氷!!」
《ダブルフェニックボウ、アイス》
その矢は光の速度で直線に突き進み、
クロノの胸を貫いた。…ように見えた。
…否、貫いた筈。2人が困惑していると、クロノは言った。
クロノ「どう?お姉さんの魔法。凄いでしょ。
それで、一発でお終い?」
アルト「う、まだまだ!!」
エルレナ「アルト、行くよ!!」
そう言いながら再び手を繋ぎ、今度は大量の光の剣が
空に浮いていた。ざっと100本くらいは超えていた。
それらはクロノに向けば全て放たれる。
…それもかなりの速度で。その時に、
【パチン】
と指を鳴らした音が響いた。そしてクロノの位置に
大量に突き刺さる。だが、そこには誰も居ない。
目を離して居なかった筈なのに、自分達の首に
後ろから木の枝を突いてきた。
その瞬間。2人は膝から崩れ落ち意識を失った。
周りの生徒はその光景に呆気に取られながら、
クロノの姿を見ていた。
ベティ「あの、2人は…?」
クロノ「意識飛ばしちゃいました♪
まぁ、すぐに戻りますよ。ベティ先生。」
すると2人は立った状態になっていて、
何が起きたか全く分からないと言う様子だった。
そこでクロノは告げる。
クロノ「最強には、まだまだ遠いよ。でも、
お姉さんは君達が強くなるの、“ 期待してる ” 」
次回_最強とは。
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作者名:姫稲荷 るあ。 | 作成日時:2022年11月2日 18時