トクベツな授業。 ページ6
2人はとある施設に着いた。
目の前にはかなり大きなサンドバッグの様な人形が
天井から吊るされている。
アルト「こんなのあったのかよ…すげぇ、」
エルレナ「確かに、気づかなかった…」
2人が目を輝かせながらそれを見ていると、
クロノは何かの準備が出来たのか、彼らに言った。
クロノ「まず、君達の魔法、お姉さんに見せてくれる?」
…何故か言い方が少し、看護師さんの様にも聞こえる。
まぁ、話し方がそれなら気にしないでおこう、と
エルレナが思っているとアルトが魔法を使った。
アルト「…頼む、!」
成功してくれ、そう願っていたが、弓矢になり始めた
その炎は見事空中で爆発を起こせば、
辺り一面が火の海に…なった様に見えた。
否、確かに一瞬そうだった。真っ赤に辺りが燃えたのだ。
だが、気づけばそれは消えていた。2人は理解が
追い着かなかったが、クロノは続けて
クロノ「なるほどね〜。じゃあ次、そっちの子。
お姉さんに見せてごらん?」
エルレナ「は、はい!…ん。」
案の定、とても小さな光の槍が手に浮いているだけだった。
エルレナはそれを見て、大きく溜息を吐いた。
クロノはそれを見て、笑顔を浮かべた。
クロノ「…ふふ、良いじゃないの〜♪」
アルト「は、煽ってんのか、お前!!」
煽り言葉としてそれを聞いてしまったアルトが
プツリとキレ出す。エルレナは元気を無くしていた。
そこでクロノはある提案をする。
クロノ「2人とも、手を繋いでくれるかな?
そうしたら、2人で同時に魔力を集めて、
魔力が集まったら、エルちゃんが弓矢を引いて
そのまま放出してごらん?」
アルト「…?分かった、やってみる。なぁエル、やるぞ」
エルレナ「え、…うん、やってみる。」
そう言ってアルトがその大量の魔力を放つと、
エルレナに纏われる。その魔力は段々空中で、
弓矢と槍の形になっていた。エルレナはアルトの手を離し、
弓矢を引く構えをする。引いて…その指を離す。
【 バキバキバキ… 】
大きな音を立てれば、矢は巨大な人形を、
見事に粉々にしていた。…そして指示はないが、
その隣の巨大な光の槍を振り下ろす。
【 ドカン! 】
と辺りに音が響けば、今度は地面が割れていた。
2人はお互いを見て、声が出せずに居たが、
アルトが叫ぶ。
アルト「ッしゃぁぁ!!ナイスだ、エル!」
エルレナ「アルトこそ…!」
クロノは拍手しながら、彼らを見守り、
頷きながら満面の笑みを浮かべていた。
次回_お姉さんの力。
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作者名:姫稲荷 るあ。 | 作成日時:2022年11月2日 18時