優しいお姉さん 。 ページ5
アルト「なぁ、エル。どうしたら制御って出来る?」
エルレナ「…アルト、どうしたら魔力って増える…?」
二時限目が始まる。次は、攻撃魔法のやり方についてだ。
しかし魔力制御が出来ない2人はずっと、その場で
練習を繰り返していたが、上手く成功しなかった。
ベティもそれに困っていると、足音が聞こえた。
?「あらあら、先生?困ってるのはこの子猫ちゃん達かな?
どうしても出来ないと聞いて派遣されました〜♪」
そう言いながら歩いて来たのは、ボブカットの白い髪で
赤い瞳。そしてジト目で首にチョーカーを付けている
女性だった。…何処か近未来風な人。着崩した白いスーツに
ネクタイまで付けて、とても大人らしかった。
生徒等は呆気に取られて半数が口を大きく開けていた。
アルト「誰だ?ソイツ。別のクラスの先生?」
その言葉に周りの生徒は目を見開いてきた。
まるで、「知らないの!?」と言うように。
勿論、馬鹿なアルトは全く知らない。冗談抜きで。
エルレナ「…え?アンタ知らないの?
この人、凄い人だよ?」
?「どうも〜、凄い人だよ〜♪ 名前は…
クロノ・ヘル=リリィ、覚えておいてくれると、
お姉さんすっごく嬉しいな。うーんと、
時の魔法使いって感じでやってるよ。」
アルトは理解が出来なかった。…時?
時なんて操れる訳がない。馬鹿でもそれくらいは分かる。
そしてもう一つ。
アルト「お前を倒せばこの学園で最強に
なれるのか?」
この発言にはベティも驚いた。…勝てる訳がない。
周りがそんな目で彼を見た。
クロノ「そうだね。そしたら最強になれるよ。」
アルト「じゃあ、今から手合わせしてくだ…っ!?」
エルレナが急いで彼の口を塞いで謝罪をする。
すると、そのクロノは笑みを浮かべれば、
最強か〜と呟きながら、優しく答えた。
クロノ「今からお姉さんが君たちに魔法を教えてあげる。
もし完璧に出来る様になったら、そうだね、
スキなコト、してあげちゃおうかな♪」
エルレナ「え、良いんですか…?」
ベティ「そ、そうですよ。貴方も忙しいでしょうし…」
クロノ「良いんですよ。折角ですし♪
最強を目指すなら、最強を教えてあげようかと
思ったんですよ、ベティ先生♪
それじゃ、2人とも始めようか。」
クロノは奥に方へと歩き出した。
エルレナとアルトもそれを追いかけて進む。
果たして魔法を習得出来るのか?
次回_トクベツな授業
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作者名:姫稲荷 るあ。 | 作成日時:2022年11月2日 18時